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THE WORLD  作者: SEASONS
4月20日
1225/1242

謝罪の方法

《サイド:常磐成美》



…やっぱり、そうなんだね。



御堂さんの説明で確信してしまいました。


今まで予感でしかなかったことが、

事実だったことに気付いてしまったからです。



「それじゃあ、お姉ちゃんも…?」


「ああ」



御堂さんが頷きました。



「沙織も亡くなった。敵の攻撃を受けて…倒れたんだ。」



………。



言葉を詰まらせながらも、

ちゃんと答えてくれた御堂さんの話を聞いて俯いてしまいました。



話を聞く前から気づいていても、

涙が溢れてしまったからです。



泣かないと決めても、想いは止まりません。



溢れる涙は止まらなかったんです。



「お姉ちゃん…っ。」



私が落ち込んでしまったことで、

御堂さんは何かを言おうとしていました。



「そして、翔子も…。」



………。



御堂さんは言葉を詰まらせていました。


だけど、名前だけで十分です。



…やっぱり、翔子さんも?



二人の死を告げられたことで泣き崩れてしまいました。



そんな私の姿を見つめながら、

御堂さんは謝罪してくれたんです。



「…ごめん。僕は何も出来なかったんだ。みんなを助けることが出来なかった。僕には…誰も守れなかったんだ。」



謝罪してくれた御堂さんの瞳からも涙がこぼれ落ちています。



悲しみの涙。



後悔が感じられる御堂さんの表情を見たことで、

深海さんのお父さんは御堂さんから手を放していました。



「…取り乱して申し訳ない。」


「いえ…こうなることは覚悟していました。」


「いや、きみは何も悪くない。きみは私達に憎まれることを覚悟の上で、ここへ来たのだろう?」


「僕が憎まれるのは当然のことです。」



家族の死を告げるということ。


その役目によって憎しみを受けることでしか、

謝罪する方法が思い付かなかったそうです。



「仲間を犠牲にして生き残った僕には…そうすることでしか…謝罪する方法が思い付かないんです。」



誰一人として守れなかったことへの罪悪感によって、

御堂さんは私達に憎まれることを望んでいたそうです。




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