謝罪の方法
《サイド:常磐成美》
…やっぱり、そうなんだね。
御堂さんの説明で確信してしまいました。
今まで予感でしかなかったことが、
事実だったことに気付いてしまったからです。
「それじゃあ、お姉ちゃんも…?」
「ああ」
御堂さんが頷きました。
「沙織も亡くなった。敵の攻撃を受けて…倒れたんだ。」
………。
言葉を詰まらせながらも、
ちゃんと答えてくれた御堂さんの話を聞いて俯いてしまいました。
話を聞く前から気づいていても、
涙が溢れてしまったからです。
泣かないと決めても、想いは止まりません。
溢れる涙は止まらなかったんです。
「お姉ちゃん…っ。」
私が落ち込んでしまったことで、
御堂さんは何かを言おうとしていました。
「そして、翔子も…。」
………。
御堂さんは言葉を詰まらせていました。
だけど、名前だけで十分です。
…やっぱり、翔子さんも?
二人の死を告げられたことで泣き崩れてしまいました。
そんな私の姿を見つめながら、
御堂さんは謝罪してくれたんです。
「…ごめん。僕は何も出来なかったんだ。みんなを助けることが出来なかった。僕には…誰も守れなかったんだ。」
謝罪してくれた御堂さんの瞳からも涙がこぼれ落ちています。
悲しみの涙。
後悔が感じられる御堂さんの表情を見たことで、
深海さんのお父さんは御堂さんから手を放していました。
「…取り乱して申し訳ない。」
「いえ…こうなることは覚悟していました。」
「いや、きみは何も悪くない。きみは私達に憎まれることを覚悟の上で、ここへ来たのだろう?」
「僕が憎まれるのは当然のことです。」
家族の死を告げるということ。
その役目によって憎しみを受けることでしか、
謝罪する方法が思い付かなかったそうです。
「仲間を犠牲にして生き残った僕には…そうすることでしか…謝罪する方法が思い付かないんです。」
誰一人として守れなかったことへの罪悪感によって、
御堂さんは私達に憎まれることを望んでいたそうです。




