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THE WORLD  作者: SEASONS
4月20日
1223/1242

ここに来た目的

《サイド:御堂龍馬》



「「………。」」



状況を飲み込めない様子の深海さんのご両親だったけれど。


すぐ傍にいる僕も戸惑ってしまっていた。



…もしかして。



成美ちゃんは気付いているのだろうか?



言葉に迷う僕に、

成美ちゃんが問い掛けてくる。



「教えてください。お姉ちゃんの最期を…」



…沙織の最期か。



成美ちゃんはどこまで知ってるんだろうか?


沙織が戦争に向かったことを聞いているんだろうか?



…いや。



そのはずはない。



沙織は何も告げなかったと言っていたからだ。


翔子も何も話さずに別れてきたと言っていた。



成美ちゃんを心配させないために。


事実を伏せて出てきたという話を聞いている。



だから成美ちゃんが真実を知っているはずがないんだ。



それなのに。


成美ちゃんはすでに気づいている様子だった。



どうしてなのかは分からないけれど。


全てを知っていると感じてしまうんだ。



「お願いします。教えてください!」



………。



真剣に願う成美ちゃんに嘘はつけない。



いずれ知ることになるんだ。



だからもう隠すべきじゃないと思う。



「ごめん。少しだけ待ってくれるかな?ちゃんと教えるから、だから今は…」



まずはここに来た目的から果たそうと思う。



成美ちゃんに話すのはいつでもできる。



だけど深海さんのご両親に話せる時間はそれほど多くはないから。



だから今は深海さんのご両親と向き合うことにしたんだ。



「娘さんのことでお話があります。」


「「………っ!?」」



目的を告げてから持ってきた鞄を開く。


そして。


鞄の中から深海さんの鞄を取り出したことで、

ご両親の表情が青く染まるのが見えてしまった。



「それは…優奈の?」


「どうして、きみが…っ!?」



戸惑うご両親に鞄を差し出しながら、

真実を伝えることにしたんだ。



「申し訳ありません。娘さんは…深海優奈さんは、亡くなりました。」


「「な…っ!?」」



事実を告げた瞬間に。


空気が凍り付くような重苦しい雰囲気が広がってしまったんだ。



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