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THE WORLD  作者: SEASONS
4月19日
1199/1212

即座に断念

《サイド:長野淳弥》



…さて、と。



御堂が去ったあとで受けとった手記に目を通してみる。



ざっと内容を確認してみたんだけどな。



「はあ…?なんだこれ?」



即座に断念することになってしまった。



…いやいや。


…これは無理だろ?



予想以上に難解な記述だったからだ。



分析や解読を得意とする俺でさえもお手上げの内容だった。



「これはもう…読むとかそういう問題じゃねえだろ?」



意味不明な内容に頭を悩ませてしまう。


そんな俺を見て気になったんだろうな。



「ねえねえ、私にも見せてよ。」


「私も興味があるわ。」



動けるようになった里沙と付き添いの百花が歩み寄ってきた。



そして3人で覗き込む手記の文面だが、

この内容は里沙には絶対に理解不能だろうな。



「…何この暗号?」



やっぱり読めないらしい。



「ちょっと厳しいわね…。」



百花でさえも辛うじて読み進められる程度らしく、

全文を理解するのは難しいと言っていた。



その結果として。



「木戸君。須玉さん。この解読に協力してもらえないかしら?」



解読不可能と判断した百花は、

木戸と須玉に協力を要請したんだ。



矢野百花やのももか

木戸祐樹きどゆうき

須玉聡美すだまさとみ



3人とも就職はまだ出来ないが、

常盤沙織と同様に研究所で助手としての実績は持っているからな。


ジェノス魔導学園において優秀な分析能力を持つ3人の生徒が揃っての分析だ。



上手くいけば手記の内容を解読できるかもしれない。



…と言うか。



この3人が揃っても解読出来ないのなら、

お手上げとしか言いようがないな。



仮説の提案と理論の構築。


そこから組み立てる結論。



3人の意見がぶつかり合って少しずつだが解読が進んでいく。



その様子を俺と里沙は黙って眺めている。



諜報部門の俺と医療部門の里沙には理解出来ない会話だからな。



議論を行う3人のやりとりを大人しく眺め続けることにしたんだ。




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