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THE WORLD  作者: SEASONS
4月19日
1164/1243

逆鱗

…どこまで気づかれているのかな?



よく分からないけれど。


もしかしたら他にも色々と気づかれてたりするのかも?



…と、言っても。



私としては特に隠し事なんてないんだけどね。


追及されてしまった学園長は、

必死に対策を考えている様子に見えるわ。


だけどウィッチクイーンはあまり気にしてないみたい。



「…まあ、私には関係がないから何でも良いけどね。」



学園長への追及を放棄して、

何故かまた私に話しかけてきたのよ。



「それで?あなたは何がしたいの?ジェノスに向かう理由なんてないでしょう?」



…あ〜、うん。


…まあね。



正直に言ってジェノスに用はないわ。



でもね?


あの町には会わなければいけない人がいるのよ。



「どうしても逢いたい人がいるんです。」


「…ん?」



素直に答えてみたことで、

ウィッチクイーンは首を傾げてた。



「彼氏…?」



…はぁっ!?



「ちっ…違いますっ!!」



顔を真っ赤にしながら全力で否定してしまったわ。



それなのに。


ウィッチクイーンは面白そうに笑っていたのよ。



「ふふっ。わざわざ命懸けで向かうくらいだから、彼氏にでも逢いに行くのかと思ったんだけど…違うの?」


「違いますっ!!」


「…あらあら。」



何度も全力で否定する私を見たウィッチクイーンは、

がっかりした雰囲気でまたため息を吐いてる。



「期待して損した気分ね〜。」



…いやいや。



そもそも期待しなくて良いです。



…と言うか。



何を期待してるの?



「そういうことではないですから…。」


「ふ〜ん。それで?彼氏じゃないなら、誰がいるの?」


「それはその…友達です。」



正直に言えば友達じゃないし。


そもそも面識もないんだけどね。



相手が相手だから、

名前を答えるのは控えたのよ。



…だからかな?



「何よそれ?やっぱり彼氏じゃない。」



また疑われたのよ。



「だから違いますっ!!」



もう一度全力で否定したわ。



本当なら名前を言っちゃえば話が早いんだけどね。


相手がウィッチクイーンだからこそ言い難いのよ。



「ジェノスには親友との約束を果たしに行くだけです。」



もう二度と会えないかもしれないけどね。


それでも彼女とは親友だったの。



「頼まれていた約束を果たしたくて…その為に行くんです。」


「ああ…なるほど。そういうことね。」



名前を伏せて曖昧に答えたのに。


何故かウィッチクイーンは私の目的に気づいたみたい。



「ふふっ。」



全てが分かったかのような微笑みを浮かべながら私を見つめているのよ。



「まあ、好きにしなさい。」


「あ…はい。」



それ以上の追求はなかったから、

その先の説明はしなくても良いみたい。



でもね?


その代わりにまた忠告してくれたのよ。



「ただまあ…色々と事情はあると思うけれど。今の状況でジェノスに向かうのは危険だと思うわよ?」



…危険?



何が?って聞く前にね。


学園長が聞いてくれたのよ。



「危険…とはどういう意味でしょうか?」


「どう…っていう程でもないけどね〜。」



私の代わりに問いかけてくれた学園長に、

ウィッチクイーンは可能性を教えてくれたの。



「マールグリナ同様に、ジェノスにも『竜の牙』が潜入している可能性が高いからよ。」


「なっ!?」



ウィッチクイーンの指摘を受けて、

学園長は激しく動揺してた。



「やはり!町を襲っているのは『竜の牙』なのですかっ!?」


「はあ〜?何をいまさら…当然でしょ?そんなことさえ分からないようなら、私がどれだけ頑張っても無駄じゃない。」



学園長の発言に呆れるウィッチクイーンだけど。


だからこそ学園長は確認してしまったのよ。



「い、いや…。ですが、あなたも『竜の牙』の一員ではないですか!」



『竜の牙の一員』



その言葉を言ってしまった瞬間に、

ウィッチクイーンの表情から笑顔が消えたのよ。



「…悪いけれど。その『言葉』は二度と言わないでもらえないかしら?」


「………。」



恐ろしいほどの殺気を放ちながら学園長を睨みつけたの。


その迫力に恐怖を感じたのか、

学園長でさえも口を閉ざしてしまっていたわ。



…こ、怖すぎっ。



もちろんその殺気を間近で見ていた私も恐怖を抑えきれなくて体を震わせてしまってた。


冗談抜きで殺されるかと思ったのよ。



それくらいにね。



本気で怖かったの。




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