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THE WORLD  作者: SEASONS
4月19日
1162/1212

選手交代

《サイド:ウィッチクイーン》



「無~~~~~~~理~~~~~~~っ!!!」



…はぁ?


…何この叫び声?



夜の街道を走ってる途中で、

突如として響いた声に驚いてしまったわ。



ジェノスへ向かう為に単独で行動して黙々と街道を突き進んでいたんだけど。


誰かの叫びに気付いて足を止めたのよ。



「今…どこかで聞いたことのある声が聞こえたような…?」



足を止めて背後を振り返ってみる。



遠く離れた街道の先で魔術の爆音が聞こえて、

次に少女の悲鳴が聞こえてきたわ。



「学園長~~~っ!!」



必死に助けを求める少女の声を聞いた瞬間に、

声の主が誰なのかはすぐにわかったわ。



…と言うか。



魔力の波動でも確認できるから、

間違いないと断言できるのよ。



…ったく。


…あの子はもう~。



「こんな所で何をしてるのよ?」



呆れ顔で馬車に視線を向けてみる。



そして激しく暴走する馬車を見て深々とため息を吐いてしまったわ。



「…こんなところで会うつもりはなかったのに。」



必死に手綱を握りながら悲鳴を上げ続ける栗原薫を見て呆れてしまったのよ。



…とは言え。



このまま放置するわけにはいかないでしょうね。



色々と面倒な状況のようだけど。


文句を言うにしてもまずは助けてあげるしかないわ。



「黙って大人しくしてなさいっ!!」


「えっ…!?」



全力で叫んだからちゃんと聞こえたようね。



栗原薫の悲鳴が止まったわ。



それでも戸惑う様子の栗原薫だけど。


今は無視して一気に跳躍する。



そして馬車に乗り込んで隣に並ぶことに成功したのよ。



「ったく!」



色々と文句を言いたくなるけれど。


今は暴走を抑えるのが先決よ。



栗原薫から手綱を奪い取った私は、

ひとまず馬を落ち着かせることにしたわ。


そして即座に後方へと視線を向けて魔術の詠唱を始めたのよ。



そんな私に気づいた栗原薫は更に困惑した様子ね。



「…えっ…?…って、えええええええええぇっ!?ウィッチクイーン!?」


「なっ…!?まさか…本物ですか!?」



激しく驚く栗原薫に続いて、

マールグリナの学園長も戸惑っている様子ね。



名前は何だったかしら?



直接、対峙したことがないから忘れ気味だったけれど。



…確か、琴平だったかしら?



そんなことを考えながらも、

とりあえず魔術を発動させてみる。



「ジャッジメント!!!」



右手の先に幾十もの小さな星の煌めきが生まれて円を描くように回りだしたわ。



「その魔術っ!?」



戸惑う栗原薫だけど。


どうやら琴平も同じみたいね。



「それは御堂龍馬の!?」



戸惑う琴平だけど。


その戸惑いには答えずに、

無言で魔術を発動させ続けることにしたわ。



徐々に円の大きさを増していく星の煌めき。


僅か3秒ほどで私の体を覆い隠すほどの大きさになるのよ。



「裁きの力!」



力在る言葉を叫んだ瞬間に。


星の煌めきが荷台を突き抜けて後方の追撃部隊へと襲い掛かっていく。



次々と降り注ぐ星の煌めき。


幾百にもおよぶ星の煌めきが追撃部隊へと容赦なく降り注いだわ。



だけどそれでも魔術は止まらないのよ。


周囲を破壊し続ける止まらない攻撃。



数千にも及ぶ攻撃を終えてから、

ようやく魔術を解除したわ。



その間に手綱を操って馬車を通常の速度に戻しておく。



今は標準的な速度で街道を進んでいるわね。



後方を振り返って確認してみても、

追撃して来る部隊はもうどこにもいないみたい。



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