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THE WORLD  作者: SEASONS
4月19日
1151/1230

挑戦の順番

『パタン』と音を立てて閉まる扉。



その直後に『ガチャッ』と音が鳴って1番の扉に鍵がかかったのが聞こえたわ。



そして物音一つ聞こえなくなったのよ。



扉に近付いて聞き耳を立ててみるけれど。


向こうの様子は全く分からないわね。



すでにあずさの気配はなくて、

扉も開かない状況なのよ。



それらを確認してから彩花に話しかけてみることにしたの。



「一応聞くけど、あずさが迷宮を突破するまで私と未来は待機なの?」


「ええ、そうなるわね。だけど、あずさの実力を考慮すれば、それほど時間はかからないはずよ。」


「1時間くらい?」


「…もう少し必要かもしれないわね。」


「だったら2時間くらい?」


「そこまでかかるとは思わないけれど、1時間以内に帰ってくるのは難しいと思うわ。」


「それって彩花が1時間だったから?」


「それは関係ないけれど、私が初挑戦した時と今のあずさの実力が同程度だからよ。」



…ふ~ん。



それなら、彩花の予想通りになるのかな?



実際に入ってみないとよくわからないけれど。


とりあえずはあずさの帰りを待つしかないわけよね。



「あずさが迷宮を越えたら次は未来。最後に乃絵瑠よ。」



…私が最後?



別にいいけど。


そうなると未来が終わるまで長時間待機になるわよね?



「乃絵瑠が最後でいいの?」



未来も気になったのか彩花に尋ねてた。



「私が最後じゃなくていいの?」


「ええ、最後の必要はないわ。それが『妥当』な判断なのよ。」



…妥当ね~。



その辺りの判断基準もよくわからないけれど。


別に急いでるわけじゃないから何番目でもいいわ。



「それじゃあ、私が最後ね。」


「ええ」



一度だけ頷いた彩花は次に奈々香に話しかけてた。



「奈々香は先に『6番』へ向かって良いわよ。奈々香が出てくるまでの暇な時間に、私は『5番』で遊んでおくから。」


「………。」



順番を譲った彩花の指示を受けて、

奈々香が無言のまま歩き出したわ。



そしてそのまま『6番』の扉の前に立って静かに扉を開いたのよ。



静かに扉の向こう側へと歩みを進めていく奈々香の後ろ姿を見送る彩花と私と未来。



『6番』の扉が閉まった直後に再び『ガチャッ』と鍵が掛かって扉が開かなくなったようね。



こうしてあずさと奈々香の二人が暗黒迷宮へと挑んだことで次に彩花が動き出したわ。



「奈々香が終わるまで5番で遊んでくるわね。」



気楽な態度で『5番』の扉に入っていく彩花。



取り残された私と未来は、

お互いに顔を見合わせることになってしまったのよ。




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