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THE WORLD  作者: SEASONS
4月19日
1150/1212

制限時間は8時間

「あとの説明はあなたに任せても良いかしら?」



問い掛けてきた川島所長に、

彩花は笑顔を浮かべたまま頷いてた。



「ええ、お引き受けします。」


「ありがとうございます。それでは私は先に帰りますが、何かあればいつでも呼びに来てください。」



早々に立ち去る川島所長の後ろ姿を全員で見送ることにしたわ。


そのあとで彩花が私達に話しかけてきたのよ。



「それじゃあ、説明を続けるわ。」



川島所長が去ったことで、

代わりに彩花が説明してくれるようね。



「暗黒迷宮に挑戦出来るのは一室につき一人だけになるわ。誰かが入った時点で鍵が掛かって中へ入れなくなるのよ。各迷宮に挑戦出来る時間は8時間まで、時間が過ぎれば『闇の精霊』によって強制的に迷宮から追い出されることになるわ。」



…ふ~ん。



迷宮に入れるのは一人だけなのね。



そのうえで制限時間は8時間か~。


これって短いのか長いのか判断に困るところよね?



どう頑張っても8時間程度の時間が必要なのか、

それとも数分で終わる迷宮に8時間の猶予があるのかで難易度が変わってくると思うからよ。



「ちなみに彩花は最初の迷宮を何時間で攻略したの?」


「一度目は1時間ほどかかったわ。最短だと26分ね。」



…彩花でも1時間か~。



それでも最短で30分程度と言うことは、

やっぱり多めに猶予があるのかも?



「8時間かかることってあるの?」


「先に進むほどに難易度が上がるから、必要な時間も増えていくのよ。」



…ああ、なるほど。



一つ目は30分程度でも、

二つ目だと1時間とか、

三つ目だと2時間とかになってくるわけね。



「ついでに聞くけど5つ目を攻略した時の時間は?」


「私の場合で7時間12分。奈々香は6時間49分だったそうよ。」



…と言うことはつまり?



「6番目の迷宮を中断した理由って、時間切れってこと?」


「まあ、そうなるわね。」


「それって広さの問題とか?」


「それもあるけれど、純粋な難易度と考えたほうがいいわ。」



…うわ~。



つまりこれって先に進めば進むほど、

ややこしい罠が待ち受けてるっていうことよね?



「あとのことは実際に中に入れば分かることよ。あれこれと話を聞くよりも直接経験したほうが早いから、まずは一度、自分自身で経験してみることね。」



…う~ん。



それが怖いから確認してるんだけどね~。



「まずはあずさから最初の扉に行ってきなさい。あずさならそれほど時間もかからないはずよ。」


「は~い♪」



彩花に指名を受けたあずさが、

元気良く手を挙げながら迷宮に向かって歩き出す。



「ではでは、お姉様ぁ♪行ってきますぅ♪」



無邪気な笑顔でお気楽な雰囲気を放つあずさは、

迷うことなく『1番』と書かれた扉に入って行ったのよ。



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