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THE WORLD  作者: SEASONS
4月19日
1121/1212

学生らしい質問

《サイド:桜井由美》



「彼女は…クイーンは『ジャッジメント』を使用していました。大会で何度も見た魔術ですので見間違えることはありません。あれは間違いなく御堂龍馬と同じ魔術です。」



…ああ、あれね。



ジャッジメントはジェノス魔導学園の御堂龍馬の専用魔術だったかしら?



特性が絡む魔術だから、

他人には使えないわけだけど。


実はこれって意外と抜け道もあったりするのよ。



「そうなるとウィッチクイーンは御堂龍馬と同等かそれ以上の実力者ということになるわね。支配特性によって発動出来るジャッジメントを使えるのなら、クイーンも支配特性を持つ魔術師ということになるわ。」


「そんなことがあるんですか?特性は人それぞれに異なるんですよね?御堂龍馬と同じということが有り得るんですか?」



…うんうん。



学生らしい質問ね。


とても良い質問だと思うわ。



「一言で特性と言ってもその内容は細分化されるのよ。」



御堂龍馬の場合は幅広い属性を極めることで支配という特性を築き上げたらしいわ。



彼の場合は攻撃特化のようだけど。


もしも他の方向を極めて支配という特性に辿り着いた人物がいたとしたら。


それは同じ特性ではなくて、

異なる特性になるはずよ。



「同じ支配という能力でも、個々が得意とする方向性が異なれば別の特性になるわ。」



乃絵瑠のルーンが速射性を求めて、

美袋翔子のルーンが破壊力を求めたように…ね。



同じ光属性であっても、

たどり着く能力は同じじゃないの。



術者ごとに得意とする魔術があって、

同時に不得意な魔術があるから。


求める力も様々だし、

個性とも言える差が発生するのよ。



その差によって同じ能力でも違いが生まれるの。



「御堂龍馬の支配とウィッチクイーンの支配は同じではなくて異なる特性のはずよ。」


「つまり、彼女も支配能力を持つ魔術師ということですか?」


「あるいはそこから更に成長した特性を持つ魔術師という可能性もあるわね。」



御堂龍馬が『支配』から『暴力』に。


そして『暴力』から『消滅』に成長したように。


絶えることなく力を追い求めることで、

真の特性にたどり着けるものなのよ。



だから御堂龍馬と同様にウィッチクイーンも支配から繋がる特性を築き上げている可能性は否定出来ないわ。



…要するに。



ウィッチクイーンが支配という特性を『持っていた』可能性が高いということよ。



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