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THE WORLD  作者: SEASONS
4月19日
1114/1230

大破壊の裏側で

全ての始まりは戦争の勃発からになるわ。



アストリア王国が共和国に軍を進めたこと。


その争いが全てのきっかけと言えるでしょうね。



共和国を滅ぼす為にアストリア王国が戦争を開始。



もしもその争いが単純な人海戦術によるぶつかり合いだったなら、

私達が動くことはなかったはずよ。



どうしても姿を隠さなければいけない理由があって、

表舞台に出る余裕がなかったからなんだけど。


今回の戦争においてアストリア王国は予想を超える動きを見せてしまったの。



それはつまり『兵器』の存在。



王都を一夜で崩壊させた厄災。



その威力を確認した私達は、

急遽予定外の活動を強いられたの。



『アストリア王国からの撤退』と同時に、

『共和国の防衛』を行う必要性が生まれたのよ。



王都が滅んだ段階でね。


可能性の問題として第2の兵器の存在を考慮した私達は、

アストリア王国からの撤退を決断して滞在していた全ての部隊を引き上げさせたわ。



そして共和国の国境に向かって、

もしもに備えて待機していたのよ。



…その結果として。



私達の読みは的中して、

『第2の兵器』が発動したの。



肝心の兵器に関する詳しい情報までは入手出来なかったけれど。


王都での被害状況から『地震』に関する破壊と判断した私達は、

ミッドガルムに潜ませていた仲間達とも合流してから、

アストリア王国と共和国の国境に部隊を配置して共和国の防衛に全力を尽くしたのよ。



…とは言ってもね。



仮に兵器によって共和国が崩壊したとしても特筆すべき問題はないわ。



それ自体はどちらでも良いのよ。



『共和国に所属しない』私達にとって、

共和国の存続はどちらでも構わないの。



はっきりと言ってしまうなら、

命を賭けて守るほどの価値はないっていう感じね。



…だけどね?



共和国に潜んでいる仲間を見捨てるわけにはいかないわ。


私達は仲間達を守るという間接的な理由で共和国を守る決意をしたのよ。



でもね?



アストリア王国が密かに用意していた兵器による大破壊は驚異的で、

私達がどれほど努力をしても完全に抑え切れるような生易しい威力じゃなかったわ。



…結果から言えばね。



アストリア王国を消滅させるに足りるほどの攻撃だったのよ?



それほどの脅威に対して、

並の魔術で出来ることなんて何もないわ。



だから私達は密かに隠し持っていた『ある物』を使用することにしたの。



それは容易く使っていいような物ではないけれど。


兵器に対抗出来る力を発動させて、

全魔術師の魔術を増幅して兵器の力の相殺を試みることにしたのよ。



一か八かの作戦ではあったけれど。


結果は見事に大成功。



兵器が起こす地震に対して魔術による地震を発動させての相殺は、

私達が用意した物によって増幅した魔術の影響で、

辛うじて兵器の破壊を防ぐことに成功したわ。



…まあ、そのせいでミッドガルムの被害が拡大した可能性があるけれど。



共和国の防衛を優先した結果として。


大破壊の威力はアストリアを消滅させて、

隣国のミッドガルムや北方の国々を巻き込んでしまったのよ。



…そもそも兵器自体が共和国寄りに設置されていたから仕方がないんだけどね。



本来なら共和国が受けるはずだった被害も含めて、

兵器の大爆発を各国に分散させた代償として近隣諸国への影響が拡大してしまったのよ。



…そのせいでミッドガルムは国土の一部を消失。



アストリアの北側に面する諸国も大きな被害をだしたはずよ。



地震と爆風と津波。



ありとあらゆる災害が襲いかかったでしょうね。



…まあ。



私達さえ無事ならね。


他国の状況すらどうでも良いんだけど。



兵器の発動の影で行われていた私達の防衛戦。



それが共和国に兵器の被害が及ばなかった真相なのよ。



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