情報の整理
《サイド:ウィッチクイーン》
さて、さて。
雪達と別行動をとった私は、
共和国の領土を全力で駆け続けたわ。
日差しの眩しいお昼前。
晴れ渡る空が…今は逆に恨めしいわね。
「暑い…。っていうか疲れる…ぅ。」
太陽の下での全力疾走なのよ?
すでに汗だくの服がべたついてしまって気持ち悪いわ。
ただでさえ睡眠時間もないし。
食事の暇さえないのよ。
髪やお肌を心配したくなるわよね?
出来ることなら木陰を選んで走りたいところだけど。
大草原に木陰なんて期待出来ないわ。
多少はあるけど。
その為にいちいち進行方向を変えていたら、
ジェノスへの到着が遅れてしまうだけなのよ。
…この辺りはまだ走りやすいけれど。
荒れ地や森も突き抜ける必要があるから、
ジェノスまではまだまだ時間がかかるでしょうね。
…共和国が小国とは言ってもね〜。
他国が欲しがらない大陸の辺境に位置するだけあって、
移動もなかなか大変なのよ。
…およそ120キロ四方の国土。
起伏だらけで平らな土地なんてほとんどないわ。
…片道100キロを全力疾走?
馬鹿げているわよね。
やめても良いって言われたら、
今すぐにでも立ち止まる自信があるわ。
…でも、行けって言われちゃったのよね〜。
ただただ面倒だけど。
嫌でもジェノスに向かうしかないのよ。
…はぁぁぁぁぁ。
諦めの心境ってこういう状況で使うんでしょうね。
…今は走り続けるしかないわ。
ジェノスを目指しながら。
ひとまず空いた時間で、
これまでの情報を整理でもしてみようかしら?




