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この状況で出来ること
《サイド:??雪》
お姉ちゃんが去ったあと。
部隊を率いることになった私は、
共和国とセルビナの国境を目指すことにしました。
アストリア方面の国境での活動から始まり。
マールグリナでの戦闘。
そしてセルビナ方面の国境への行軍。
それらは寝る暇もないほどの大移動です。
それでも誰一人として不満を口にしないことに感謝しつつ共和国内を走り続けました。
…お兄ちゃんも大変そうだけど。
…お姉ちゃんは大丈夫かな?
たった一人でジェノスに向かったお姉ちゃん。
実力を考慮すれば心配する必要なんて何もないのですが、
それでも不安は消えません。
…怪我をしなければ良いけど。
マールグリナでの戦闘を思い出して、
小さくため息を吐いてしまいます。
『牙』はすでに共和国に潜入しているからです。
それに。
マールグリナに侵入していた部隊には逃げられて行方不明のままです。
きっと他の町にもいるはずですし、
当然、ジェノスにもいると思います。
考えれば考えるほど不安になってしまいます。
どこに敵が潜んでいるのかが分からない状況だからでもありますが。
この状況で出来ることを考える必要がありました。




