物語の始まり
《サイド:米倉美由紀》
…ふう。
全て終わったわね。
ここに至るまでに本当に色々とあったけれど。
これでようやく全てが終わったわ。
まあ…まさか私まで死ぬことになるなんて思ってなかったけどね。
だけど始めてしまった以上は私で閉めるべきだと思うから、
残された僅かな意識が消える前に少しだけ話をさせてもらうわね。
『戦争の終決』
それは多くの犠牲によって実現したわ。
失われてしまった多くの命と引き換えに終わったのよ。
…だけどね?
物語はまだ終わらないの。
意志を継ぐ者がいる限り。
物語は決して終わらないのよ。
天城君の想いによって、
御堂君だけは生き残ったから。
全てが失われたアストリア王国だけど。
御堂君だけは天城君の助けによって大破壊を免れたの。
…それがね。
…それこそがね。
天城君が残した『最初の希望』なのよ。
受け継がれる意志が在る限り。
その想いが残る限り。
物語は終わらないわ。
ただ一人の生存者となった御堂君。
だからこそ御堂君は天城君の意志を受け継いで、
新たな物語を迎えることになるの。
共和国に残る多くの仲間達と共に、
新たな戦いへとその身を投じることになるのよ。
天城君の意志を受け継ぐことで。
本当の意味で戦争を終わらせる為に。
次の戦場へと向かうの。
それは新たに紡がれるもう一つの物語。
絶望を知り。
愛する沙織を失い。
友と呼ぶべき真哉と翔子を失い。
守るべき全てを失った悲しみ。
そして心から親友と呼べる天城君の死が、
御堂君を更なる成長へと導いていくのよ。
新たに始まる戦いの中で、
御堂君は何を失って…何を得るのかしら?
それは私にも分からないわ。
だけど、ね。
受け継がれる意志が在る限り物語は終わらないの。
意志を継ぐ者がいる限り。
物語は決して『終わらない』のよ。
ここで第1部は終了です。
次から第2部になるのですが…。
区切りが良いので、
更新は1週間ほどお休みさせていただきます。
その間にご感想をいただけると嬉しいのですが…。
良い部分も悪い部分も含めてコメントを頂ければと思います。
駄作なのか良作なのか。
思った感想をお聞かせください。




