戦争の結末
『ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
アストリア全土と周辺諸国全域に、
爆発音が響き渡ったのではないでしょうか?
それはもちろん兵器の発動による轟音です。
32の兵器による大地震は、
施設を消滅させるほどの大爆発を起こして、
総魔さんと私の二人の命を奪い去りました。
施設を中心として起きた大爆発。
その破壊は王都の被害を遥かに上回り。
砦の破壊の数百倍の規模となって、
アストリア王国全土へと被害を及ぼしたと思います。
『32の兵器による終焉』
それは人の想像を遥かに超えて、
アストリア王国に住む全ての人々に等しく『死』を与えました。
爆発の影響によってえぐり取られる大地。
この大破壊は施設周辺の地域だけに止まらずに、
アストリア王国全土を消滅させたようです。
全ての生命。
全ての自然。
全ての存在。
あらゆるモノが消し飛んで、
アストリア王国はその存在ごと消滅しました。
町は消え。
大地も消え。
ぽっかりと開いた大空洞に海水が流れ込むことで、
アストリア王国は海に消えました。
その大破壊の余波は隣国のミッドガルムにも及び、
ミッドガルムの1/4の大地を削り取って膨大な被害を及ぼしたほどです。
その被害によって休戦を余儀なくされたミッドガルムは、
軍を下げて共和国への進行を諦めたようでした。
アストリア王国の滅亡とミッドガルムの休戦。
それによってセルビナも行軍を中断せざるを得ない状況に追い込まれたようです。
止まる戦争。
それは総魔さんと私の残した願いでもありますが、
私達の願いは幸か不幸か多くの人々の命の犠牲と引き換えに実現されました。
そしてそれほどの影響を受けたミッドガルムと同様に、
アストリアに面する北方の国々にも少なからず影響を与えたと思います。
領土を削り取られて多くの死傷者を出すことになったはずです。
…ですが。
それほどの大破壊が起きながらも
『共和国』だけは被害を免れました。
爆発の影響は起きず。
地震も共和国まで届かなかったのです。
その理由は私にもわかりません。
もしかしたら総魔さんの願いだったのでしょうか?
それとも消えてしまったみんなの想いなのでしょうか?
その答えは誰にも分かりません。
ですが、ただ一つ分かること。
それは共和国には被害が及ばなかったという一つの事実です。
総魔さんと私。
二人の命と引き換えに、
共和国は滅亡の危機を免れました。
…それが。
それがこの戦争の『結末』だったのです。




