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たった一人の親友
《サイド:天城総魔》
「我慢する必要はない。泣きたい時には泣けばいい。その程度の権利は誰にでもある。」
「は、は…ぃ。」
泣いてもいいと告げたことで、
優奈の心の壁が崩壊したようだ。
「悠理ちゃんが…っ!悠理ちゃんまで…っ!いな…く…っ!いなくなって…っ!」
泣き叫ぶ優奈の悲痛な叫びは、
静寂を切り裂いて地下室を辛く苦しい想いで埋め尽くしてしまう。
「…大切な友達だったんですっ!…誰よりも大切で…たった一人の親友で…っ!私の大切な…大切な友達だったんです…っ!」
込み上げる想い。
優奈の悲しみ。
その悲しみの声を聞いていた御堂も瞳に涙を浮かべていた。




