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THE WORLD  作者: SEASONS
4月18日
1011/1032

恩返し

《サイド:深海優奈》



………。



総魔さんに差し出されたルーンを見つめました。



ですが弓は何も語りません。


そしてミルクももういません。



私の中にはもうミルクがいないからだそうです。



ただ思い出として残る存在。



大切な…とても大切なミルクを2度も失った悲しみ。



そして私を守る為に犠牲となった栗原さん。



ミルクと栗原さんはどちらも私を守り。


私を想って戦場に散ったのです。



その想いだけは真実です。


その想いだけは否定してはいけません。



例えどれほど自分が許せなくても。


例えどれほど自分が憎くても。



私を守って死んでいった栗原さんとミルクの想いだけは無駄にしてはいけないんです。



そう考えて…決断しました。



ゆっくりと両手を上げて、

自分自身の手でルーンをつかみとりました。



…戦うためです。



ですがそれは殺し合うという意味ではありません。



私自身の弱さと向き合う戦いです。



「私はもう逃げません。逃げないと決めたんです。だから…だから私も戦います!」



必死に宣言しました。



瞳に浮かぶ涙を拭って、

自分の意志で立ち上がったんです。



「私も行きます!行って戦争を止めます!それが…それが私に出来る『恩返し』だと思います。だから私も行きます!栗原さんとミルクの想いだけは無駄にしたくないから…だから私も戦いますっ!」



はっきりと告げる想い。


私は私の答えを出しました。



私の為に犠牲になった栗原さんとミルクの為に。


最後まで戦い抜くことを誓ったんです。



「まだ立ち止まれません!!私はまだ何もしていないから…だからまだ立ち止まれません!栗原さんとミルクの為に…私も歩き続けます!」



総魔さんに。


そして御堂先輩に告げる想い。



私は私の心に誓いを立てて、

前を向くことを選びました。



「私はもう逃げません。私も最後まで戦います。」


「ああ、それでいい。」


「僕もそう思うよ。」



はっきりと想いを伝えた私を見て、

総魔さんも御堂先輩も微笑んでくれていました。



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