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THE WORLD  作者: SEASONS
4月18日
1010/1032

本当の謝罪

《サイド:天城総魔》



「優奈…。」


「………。」



呼び掛けた声に反応したのだろうか。


優奈は何も言わずに俺の顔を見上げていた。



悲しみしか感じられない表情。


そんな優奈を眺めながら語りかけてみる。



「嘆きたくなる気持ちが分からないとは言わない。」



…だが。



ここで立ち止まれば、

優奈の為に倒れた徹やミルクの想いが無駄になるだけだ。



「本当に謝罪する気持ちがあるのなら全てを受け入れて立ち上がれ。そして…意志を受け継いで前を向け。」



…それが。



「それだけが失われた二つの命に対して優奈に出来る本当の謝罪だ。」



嘆くことが間違いだとは言わない。


心を整理するために、

涙を流す時間があっても良い。



「自分が何をするべきなのか。それだけは見失うな。」



そこまで告げてから御堂に振り返る。


優奈に進むべき道を示すためだ。



「優奈のルーンを…」


「あ…ああ。」



右手を差し出すと、

御堂は優奈のルーンを手渡してくれた。



ルーン『ソウルイーター』



形状は俺の剣とは異なるが、

御堂から受けとった弓を優奈に差し出す。



「優奈。お前の選択肢は二つに一つだ。悲しみから目を背けて逃げ出すか、それとも悲しみを受け入れて立ち向かうか。どちらを選ぶかは自分自身の意志で決めろ。」



選択を求めて優奈の答えを待つ。



「………。」



優奈は差し出されたルーンをじっと見つめながら思い悩んでいるようだ。



だがそれは戦いを恐れているわけではないだろう。



俺の言葉は理解出来ているだろうからな。



…おそらく。



自分に何が出来るのかを考えているのだろう。



俺が伝えたい気持ちも、

待ち望む答えも分かっているはずだ。



だが、それでも。


すぐには選べない様子だな。



自分自身を許せない気持ちがまだ心の中にあるのだろう。



だから今はまだ…即答は出来ない様子だった。




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