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不運が導く...恋模様?

作者: 蒼月夜空
掲載日:2025/12/02

初めての投稿です...。不運の先にある...恋模様を...ぜび...。


1 出会いの時


「____くっそ...ついてないな....相変わらず....!」


学校の鞄を両手で頭に被せながら持ち、強いにわか雨を防ぎながら俺は学校帰りの道を全速力で走っている。

しかし.....屋根になりそうな場所はなかなか見つからず、かれこれ3分くらいは走り続けていることだろう。


そのため足に限界が訪れようとしている。それに...それだけではなく心臓も少しだけ痛くなってきているのを感じる。

ここらで少し...休憩を取っていいかもしれない。


「_____はぁ...はぁ.....屋根になりそうな場所まだないのか.....?.....少し休憩を......はぁ!?って...おい待てよ!?......」


過呼吸気味になってきたので雨にずぶ濡れになることを承知で、歩きに切り替えようとしたタイミングで....車が水溜りの中を高速で走ったことで大量の水しぶきが靴や制服、俺の顔にぶっかかった。


俺は歩みを止めて大量の水しぶきをぶっかけた黒色の車を恨めしそうにみる。


「.......あの野郎.....お前が落とし物しても直接渡さずに、交番に届けて二度手間にしてやるよ...。」


俺は水をぶっかけてきた車を睨みながら、あくまでも法に背かない方法での復讐を強く心に強く刻む。

____だが.....今はそれよりもやるべきことがある。


怒りで鞄を頭からおろしていたせいで雨粒がダイレクトにぶつかってくる。

「___って、うんなこと考えている暇はないな!とりあえず屋根になりそうな場所を見つけないとな....。あの野郎のことを考えるのはそのあとでいい。」

俺は歩くことは選択せずに走り続けることを選ぶ。


....水をぶっかけられた怒りを発散するために...。



__________________



「はぁ.....はぁ.....ったく....降り止む気配が微塵も感じないな...。」


にわか雨の強さは時間が経つごとに徐々に強くなっていっているのを感じる。

このままでは時間が経過していくごとに俺の体力も強さに比例するように減っていくことだろう。


「はぁはぁ.....ったく今日は帰宅してからゲーセンに行こうと考えていたのに....今日は無理そうだな....風邪を引くのはごめ_____あっ!、よし、あそこにするか。あともう少しだ。」


さらに走り続けること2分。

俺は漸く屋根になりそうな場所(人の家の屋根の下でもよかったが、あくまでも人の家の土地なので....俺は入らないことにしている。前に怒られたことが俺の中でトラウマになっていたりするのが原因だろう。)を見つけた。


「ふぅ....もう制服ビショビショだな...流石に気持ちわるい.....。」


雨に濡れまくって重く水浸しになった制服の着心地は最悪以外の何者でもないことは言うまでもないだろう。

俺は、かなりの時間全力で走ったため疲労がかなり溜まっていたのだろう、体が自然と設置されているベンチに全身を預けるようにドカッと座った。


四阿のため多少横から雨粒が入ってはくるが...それでもなにもないよりは遥かにマシだ。


ふぅ....。


ベンチに座ると同時に大きな溜息を吐く。

久しぶりに安静な態勢になったので、とても気持ちがいい。


冬の寒い日の朝の温かい布団の中と同等レベルと言えばわかりやすいだろうか?

長時間労働を強要されられたあとの至福の休息時間も....多分こんな感じなのだろうな...。

俺の父さんは毎日疲れた顔を見せているからな...。親には感謝せねば...。


そんなことを考えながら俺は目を閉じて休憩を行おうとしたところ....女の子の焦り声が徐々に大きくなって聞こえたため、声が聞こえた方向に視線を向けることにした。


「___はぁはぁ....もう...急に雨降らないでよぉ...。」


四阿(あずまや)の中に入ってきた女の子は過呼吸気味にそう呟いた。

雪に溶け込めそうなほどの白髪の長髪と白い肌、蒼海の如き瞳を持っていた。

その外見は俺の性癖にドストライクで、視線を奪われてしまう。


所謂純真無垢な清楚系美少女と言った風貌を醸し出している。

女優と言われても全く違和感を感じないほどに...可愛い....。その一言に尽きる。


だが.....ずぶ濡れになっている姿を見るに...どうやら俺と同じく傘を持ってくるのを”わざと”忘れた逆張り人間の可能性がある。


今朝のニュースの天気予報では、今日は日本各地で強いにわか雨が高確率でときより発生する予報なので傘を忘れずに持っていってくださいね。


と気象予報士が言っていたのだが...俺は逆張り人間なのでその気象予報士の言葉には反感を抱き傘を持っていかなかったのだ。


まぁ......彼女の場合は俺と違ってシンプルに傘を忘れただけのポンコツの可能性も否定はできないが...。


彼女は俺の方をチラッとみたあと、俺に興味を失ったのかビショビショに濡れた服の水をある程度絞ってからベンチにちょこんと座った。


_____本当に.....めちゃくちゃ可愛いな.....。

恋人になって......一緒に映画を見たり、買い物に行ったり、飲食店で食べさせあいをしてみたり、膝枕してもらってみたり、一緒に添い寝でもしてみたりしたいものだ。


そんな妄想をしてしまうほどに、彼女は俺の性癖にドストライクな人なのだ。


「...っ!?/////」


うん?なぜか.......その超絶可愛い女の子が頬をあからめながらこちらをチラチラと見ているのが視界に入った。


.....なんでだ?


俺が心の中でそう疑問を浮かべたタイミングで彼女からその理由が明かされた。


「....こ、恋人になって....ゴニョゴニョだなんて......そんなこと急に言わないでください....。は、恥ずかしくて居心地悪いです...。」


と頬をあからめた理由を赤裸々に彼女は話してくれた。

どうやら知らない内に俺の心の中の言葉が口から出てしまっていたようだ。


「なんか.....すまん。心の本音が漏れてしまったみたいだな。でも、超絶可愛いことに変わりはないからな。俺はさっき言ったことを一切後悔していないぞ。なんなら今でも俺に体を預けて...『好き....』みたいな一言をくれるのを待っていたりしているぞ。」


謝りながらも、ついでに願望もぶち撒けておいた。

暗い空間、強い雨、アニメにも出てきそうなほどの美少女と二人っきりということが影響したのだろう。

あまり恥ずかしがることなくその本音(よくぼう)を言葉に出来た。


「.....変態......馬鹿.....。」


口をゴニョゴニョさせながら美少女はそう呟いた。

そんな姿もとても可愛いと思ってしまうのは.......俺が思春期男子であることと、彼女の外見が俺の性癖にドストライクであることが理由だろう。


その会話を期に......俺達は互いに沈黙をすることになった。



_______________




雨の音を音楽に、女の子と二人きりで雨が降り止むの俺は待つ。


彼女に馬鹿。と言われてから10分以上が経過しているが雨が降り止む気配は一向に感じない。


さて....どうしたものかな.....。


俺がそんなことを考えた時に....彼女の弱々しい声が沈黙を破るように俺の耳に響いた。


「はぁ...はぁ....寒い......」


ベンチに座って雨が止むのを待っていると、彼女がそう弱々しく呟いた。

体をブルブルと震わせいて、両手で自分の体を包み込むような態勢をしていた。

顔も蒼白になっているので....本当に寒いのだろう。


「これ....着るか?にわか雨のせいでずぶ濡れではるが...寒さは多少マシになると思うぞ。」


俺は自然とベンチから立ち上がり、制服のジャケットを脱いで彼女の隣に少し空間を開けながら座り、ジャケットを彼女に手渡そうとする。


「えっ?.....だ、大丈夫....い...いらない....。」


彼女が少しだけ名残惜しむように俺のジャケットを見ながらも、確かにそう断った。

俺はがっくりと項垂(うなだ)れながらこう話す。


「....だよな....。俺みたいなやつのジャケットなんか....美少女が着てくれるわけがないよな....。臭いだろうし、キモいだろうし...。」


俺はめちゃくちゃ悲しいですアピールを彼女に対して行う。

俺は.....女の子に好かれたいと思っているし...女の子に自分の制服を着てもらうという願望を叶えたいという欲望も持っているし.....そう、ただの変態野郎なのだ。


その信念を貫くために.....ここで引くわけにはいかない...。

これは...信念をかけた....戦いなのだ。

俺のそのような強い(?)気配を感じてくれたのだろうか?

彼女は....


「そ、そこまで言うなら....。で、でもいいの?その....あっ、名前先に聞いてもいいかな?私は聖園雪(みそのゆき)。って言います。」


どうやら名も知らないやつから受け取るのは雪さんは少し気が引けるようだ。

まぁ......自然な反応ではあるだろう。


「俺は矢神京夜(やがみきょうや)だ。よろしく、聖園さん。」


出来る限りフランクな態度のつもりでそう自己紹介する。


「矢神京夜.....京夜くんでいいかな?...それだと京夜くんが寒くなるでしょ?....それでもいいのかなって、思っちゃって......。」


なんと.....雪さんは俺の服を着たくないというわけではなく、シンプルに俺の体調を心配してのことだった。


なんというか....とても優しい人だ。

俺の直感通りの純真無垢な女の子なようだ。

俺のようなクソ野郎と一緒にいると......彼女の心を(けが)してしてしまいそうだな...。


「大丈夫だ。雪....さんが寒そうにしていると俺まで風邪を引きそうになるからな...。それに本音を言えば女の子を助けられる時などあまり....いや人生でも指で数えられるほどしかないだろうしな。俺は女の子を助けたという人生レベルの目標を達成したいんだ。....頼む。俺の夢を叶えてあげるということで....」


となぜか俺が頼む側になってしまった。


「それに.........。」


もう一つ彼女にどうしても伝えなければいけない”重要な”ことがある。


「そ、それに....?」


俺が意味不明な理由を発したので雪さんが困惑しているなか、俺がさらに言葉を紡ごうとしているため、雪さんはどうすればいいのかとても困惑している。


「し...下着が見えているんだ....。それを....隠してほしいという理由もある...。思春期男子には...刺激が強い...。」


俺は恥ずかしくなりながらも、彼女のためにそう伝えることにした。


「っ!?//////」


俺のその言葉を聞いた雪さんは頬をとても赤らめる。

体からは湯気が出ているし...雨で濡れて下がった体温が急上昇していることだろう。


俺が手に持っている制服のジャケットをガッと掠め取り、下着を隠すようにジャケットを羽織って胸の前で下着が見えないように力強く押さえている。


「....ど、どれくらい...見たの...?」


彼女は恥ずかしいのだろうが....そう聞いてきた。

返答によっては....彼女の精神にかなりのダメージが入る恐れがあるが....ここは本音を伝えることにした。


「まぁ...かなり見えていたな...。本音を言うと滅茶苦茶エロかった。あまりにも衝撃が強かったからな...今日の夢に出てくるだろうな。」


俺は恥ずかしげもなくそう答える。


「うぅ...これじゃあお嫁にいけないよぉ....。」


と目の前で顔を俯かせながら彼女がそんなことを呟くので、DV彼氏みたいな状態に客観的には見えそうだな...。

俺の身長が170後半で彼女の身長が150cmほどしかないのもそうみえる要因の一つだろう。


「お嫁にいけないか...。なら、俺と付き合ってくれてもいいんだぞ?絶賛恋人募集中だからな。」


俺は雪さんがそう呟いたので、あくまでもネタの範疇でそう返答してみた。


「えっ?...私なんかでもいいの?」


彼女が顔をパァッと輝かせながらそう呟く。


「...えっ?いや、いいに決まっているだろ。考える余地など微塵もないな。」


だって...彼女だろ?


俺のようなクソ野郎には恋人が出来るというだけでもありえない話なのに、それが自分の性癖にドストライクなほどの外見を持っていると女の子だぞ?

考える余地など俺にはあるはずもない。


「そんなことを男性の人から言われる日がくるなんて...なんだかとても嬉しいです...。今までお付き合いをしたいなどど言われたことがなかったから...とっても嬉しい...。」


彼女は俺の予想とは裏腹にとても嬉しいそうにしている。


えっ?あれ?なんだか...恋人の関係になれそうじゃね?

え?夢じゃないよな?


あまりにも非現実的な状況に俺は困惑してしまう。


「京夜くん....」


雪さんは空けていたスペースを詰めて俺に体を預けてくる。


「っ!?」


突然の出来事かつ彼女の柔らかさといい香りが鼻孔をくすぐってくるため、心臓の音がとても強く響いてるのを感じる。


「もう...私から離れないでくださいね...京夜くん...。」


彼女声はとても”狂気的”なものを帯びていた。

それはとても恐ろしく俺の精神を揺さぶった。

それと同時に理解してしまう。


彼女は....”その性格ゆえ”に恋人になりたいと願うような人がいなかったのだと。


「京夜くん...今日は私の家に泊まってくださいね。一夜を...共に過ごしましょうね。これからは...ずっと一緒ですよ。」


彼女の温もりを感じて温かくなっていた筈の俺の体温は急激に下がっていくのを感じる。


あれ?俺...選択肢間違えたのか?


いや...そりゃそうか.....。

こんな美少女を放っておく人間がいるという時点で気づくべきだった....。


この美少女は極度のヤンデレ体質だということを。








「って、性格だったら...どう思うかな?」



「...えっ?」



俺は唖然とした表情で、隣にいる雪をみる。

彼女の表情は......とても意地悪そうだった。


「ふふ、演技上手かったでしょ!京夜の表情を見ればわかるよ!えへへ///」


親に対するドッキリが成功した時の子供のような表情を雪は浮かべていた。


「...なぁ......雪は演技のプロなのか?正直、滅茶苦茶鳥肌たったぞ....。」


俺は彼女の言動が演技ということを彼女の態度や言葉から徐々に理解していき、下がっていた体温も徐々に戻っていくのを感じた。


「うん、そうだよ。イギリスでかれこれもう10年くらい女優の仕事をしているよ。日本で言えば...芦田◯菜ちゃんみたいかな?厚かましいにも程があるけど......。」


と彼女はそう謙遜するが...


「いや、そんなことはないと思うぞ。雪の演技力は芦◯さんにも匹敵するほどのものだった。俺如きが言うことじゃないが......もっと自信を持っていいと思うぞ。実際に俺の表情を見たんだろ?」


俺は彼女に自信を持ってもらいたかったので、そうすぐに返答をした。


「京夜くん......。その...ありがとう。そう純粋に褒めてもらえるのは...すごい久しぶりかも。みんな...この演技が当たり前のものって認識しているからさ......でも...そんなに優しいものじゃないの。重圧で押しつぶされそうに何度もなったし、女優をやめたいとも何度も思ったの。でも...その思いを誰も理解してくれなかった。」



雪はそこで言葉を止める。

彼女の内面は俺の想像以上に...深いのかも知れない。

催促をするようなことはせず、彼女の言葉を待つ。



「____だから私は...逃げてきたの、イギリスから。たくさんの人に迷惑をかけるかも知れない。でも...それで怒られても私はいいの。だって......この場所で、京夜と出会うことが出来たから...。」


そう呟きながら彼女は強く俺の右腕を抱きしめた。

その姿からは...ただ褒めてほしかったという純粋な子供心を感じる。


___雪はただ...温もりがほしかっただけなんだと思う。


俺のネタのような態度(本音ではある)は、傷ついた彼女の心にとっては回復剤として意外といい役割を果たした....のか?


「だが...そう聞くと天上人のように感じてしまって、俺なんかが雪の隣に居てもいいのか不安にはなってくるな...。」


このタイミングで話すべきことではないだろうが...許してくれ。

なにせ10年女優を続けられているという時点で彼女の人間としての強さが実績として物語っている。


そんな彼女には、俺のような人間よりも遥かに相応しい相手がたくさんいることだろう。世界は俺が思っている以上に広いだろうしな...。探せば数千人くらいの候補はいそうだ。



「......それはないよ、絶対に。」



彼女はあまりにも重く低い声でそう呟いた。


あまりにも重圧に.......背筋がブルッとした。


「どうせ...他の男子なんて私のお金と名誉を求めてくるだけ...。私はそんな男子なんて本当に嫌いなの。でも...京夜は違う。私が女優ということ関係なく私に可愛いって言ってくれたから...。だから...私には京夜しかだめなの。」


「言いたいことはわかるが....キモくないのか俺は?雪は俺の心の本音を聞いただろ?俺はただ...雪とイチャイチャラブラブの生活をしたいだけなんだぞ?」


なぜだが雪が俺を追いかけて俺が雪から逃げるという謎の構図になっている。


「私はそれでいいの。私は演技なんかじゃない”本物の”恋をしたいの。...京夜の思いは...私の思いでもあるの。」


「...まじで?膝枕とか...添い寝とか...映画鑑賞とか...してくれるのか?」


「うん、いいよ。それに.....もっと”先の事”もしてもいいんだよ...?」


彼女は圧倒的な演技力....いや本音だろうか?艶冶な雰囲気を醸し出しながらそう俺の耳に天使とも悪魔とも見分けのつかない声で囁いてくる。




「______あっ...天気....晴れてきたみたいだね。」


雲の間から点々と現れる太陽の温かな光を感じて、雪がそう呟く。

どうやら......このタイミングで強いにわか雨が止んだようだ。


...危なかった。もしにわか雨が止まなかったら...彼女とそういう行為に及んでしまっていた可能性があった。...雨様様だな。


俺はそう安堵したのだが...現実は予想外の展開を迎えることになる。


「なんていいタイミングなんだろうね、京夜...。太陽も私達が運命の相手だと祝福をしてくれているんだね。ありがとう...天使様...。」


彼女は雲の隙間から出てくる太陽の光に向かって感謝をしていた。


俺は......彼女からそそくさと離れることにした。このままで何かまずいことになるかも知れない.....。


脳がそう直感していたからだ。


「京夜くん...どこに行くんですか?....あっ、ホテルですか?...京夜くんったら...せっかちなんですから...。でも...そういうところも好き...だよ。」


雪は俺の腕を強く掴みながら、そう穏やか呟く。


「なぁ....少し展開が早くないか?こう....もう少し時間をかけてから...と言いますか...。」


雪の圧に耐えられなかった俺は、敬語で話してしまう。


「あっ、確かにそうだね。行為に至るのはデートしてからが普通だもんね!ふふ、流石は京夜!...私を焦らせてから...食べちゃうんだね...!」


うぅーむ.....あれ....?なんかもう.....戻れなさそうじゃね....?



「......わかったよ.....時間もそろそろ5時に差し掛かってくるし.....行くか。」



俺は諦めながらも......雪の心を癒そうと決意する。

雪には...心の休憩が必要不可欠だ。俺にそれが出来るのであれば.....ぜひやらせていただこう。



「うん、そうしよっか。......これからよろしくね...京夜...。」


そう彼女が呟くと同時に...雲の中から太陽の晃々とした姿が現れ...俺達を照らした。





2 空想...?




 十数年後、夜のとある場所にて、”三人”のある家族のお話し




「_____って言う出会いを私達はしたの。どう?素敵な話でしょ紫苑(しおん)。」


雪は京夜との子供である紫苑を太ももの上に座らせながらそう昔話を話した。

雪が喋っている時の表情はとても嬉しそうで、京夜への愛の深さを紫苑は感じれた。


「うん!とても素敵なお話しだったね!ママはパパが大好きなんだね......。」


紫苑は雪の昔話を聞いてとても嬉しそうに....している。


「ふふ、そうだよ紫苑。私はパパが大好きなの。私を...”初めて”女優としてではなく一人の女の子として見てくれたから...。私にとってはかけがえのない運命の人なの...。」


雪は紫苑の頭を優しく撫でながら、そう話す。


”二人”は楽しそうに談笑しているように”みえる”


その光景は仲睦まじく、最高の家族であると言えそうだった。




「...これは....夢だよね.......京夜.......」




雪は穏やかにそう呟いたあと......静かに眠りについた。



「___おやすみなさい....パパ....ママ....」



紫苑もそう言いながら雪に続くように眠りについた。




これが”幻想なのか現実なのか”




紫苑にはわからなかった。





これで完結です。...最後まで読んでいただきありがとうございました...。

...感想と評価を...お待ちしてます。

時間を割いていただき...ありがとうございました。

また...次の物語でお会いできることを願っています。


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