【聖女じゃないけど謎は解きます】元女刑事ジェーンの異世界調査報告書【魔法学園編】

【ミステリー・恋愛・魔法・学園・呪い】
「毒＝呪い」といわれる階級社会を、論理と物理でぶった切る。

女刑事が現行犯逮捕時に、うっかり線路に転落してしまう。気づいたときには、そこは魔法と陰謀うごめく世界だった。

幼なじみの伯爵令息と参加した社交界で事件が発生。
それをきっかけに、国の有力者たちに目をつけられることに。

「刑事は目立たないのが一番なんだけどなぁ」

魔力はいまいち、だけど知識と正義感はある。
警察機関の存在しない世界で、
愛され貧乏貴族の令嬢が、聖女疑惑を回避し、世界の謎を解き明かす。

【登場人物一覧】
ジェーン・マクファーレン
……前世では女刑事。ノーサム領内の貧乏貴族の出身。母親がノーサム伯爵子息（レイヴン）の乳母をしていた。14歳。魔法学園一年生。

レイヴン・ノーサム
……北部に位置するノーサム伯爵領の嫡男。ジェーンの乳姉弟で、ジェーンのことを「姉さん」と呼んでしまう。ジェーン大好き。13歳。

メアリー
……ジェーンの侍女。雇い主はノーサム伯爵。魔法学園の卒業生。稀代な魔力を持ち、魔法の扱いにも長けているが、〝光魔法〟だけは使えない。

アルフレッド・ミドルトン
……国の要であるミドルトン公爵家の嫡男。美貌の持ち主。ある社交界で父が毒殺されかけたところをジェーンに救出され、その行動に一目ぼれ。14歳。魔法学園一年生。

セドリック・ローデンベルク
……第三王子。立太子されている。ジェーンに強い関心を抱き、監視の名目でアルフレッドをジェーンの側に置く。アルフレッドとは幼馴染。14歳。魔法学園一年生。

ニーナ・ハーディス
……商家の娘。強大な魔力を持っていて、〝光魔法〟も使える。貴族でないことから、嫌な思いを繰り返し、口癖は「ごめんなさい」。14歳。魔法学園一年生。

ダイアナ・クラーク
……聖女の総本山クラーク領の伯爵家二女。〝光魔法〟が使える。ジェーンの学園でのはじめての友達。卒業生メアリーの熱烈な信奉者。

シャーロット・フリン
……商工業が盛んな地域を治める侯爵家の三女。権力と目立つのが好きで、身分が低い者に容赦がない。ジェーンへの嫌がらせ首謀者。14歳。魔法学園一年生。金髪縦ロール。

ジョイラス
……ミドルトン公爵殺害事件の首謀者と目される。貴族出身だが、辺境の地や諸外国を渡り歩くならず者と噂されている。正体不明。