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殺心罪  作者: 泣蟲
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前書き

あなたは、人の心を殺した「殺心」の容疑で逮捕されることになりました。

「今朝のニュースです。SNSの発達に伴い、ネット上での誹謗中傷による自殺者が年々増加していき、近年は自殺者が後を立たなったことから政府は人の気持ち、感情を殺す人々を裁くためこれらの人々を「殺心犯」として犯罪者を裁くための法、「殺心法」を制定しました。この「殺心法」の制定について…」

朝6時の静寂を破るかのようにニュースキャスターの声が部屋に響き渡った。「なんだよ。うっせえな。」新戸部は眉を寄せながら、舌打ちをした。すでに7時前となっていることに気づいた新戸部は読んでいた新聞紙を閉じ、目玉焼きを乗せた食パンを口にかけこんだ。 家の鍵を閉めて今日もまたいつも通りの道を通り、小走りで電車へと乗った。電車の中では新戸部と同じく会社へと向かうサラリーマンたちが席に座っていたが、彼らの虚ろな瞳と丸くなった背中を見ていると自分を見ているように思えたため、新戸部は目を瞑り今日の夕食について考えることにした。「確か今日は唐揚げ弁当が安かったっけな。」そんなことを考えていると会社の最寄駅へと到着したため、人混みをかき分けながら、新戸部は改札へと消えていった。



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