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ユーキとミーナのスカイハイレディオ  作者: 雪月花
本編 スカイハイレディオ
9/41

9 ぐだぐだ喋る回


「はい、始まりましたー! スカイハイレディオ、メインパーソナリティの〝ユーキ〟です」


「〝ミーナ〟です。こんばんはー」




ユ「今日はあれですねー、そろそろテンプレ展開に飽きて来たんで、違う可能性を探る回だそうですよー」


ミ「え? 具体的に何するんですかー?」


ユ「僕たちがただ喋るだけです」


ミ「……もちますかね?」


ユ「まぁ、何とかなるんじゃないですか?」


ミ「行き当たりばったりですねー」


ユ「じゃぁ取り敢えず、お題は何ですかねー?」



ミ「ギョッとした時……とありますね。めちゃくちゃ手抜き感を感じますね」


ユ「あー、僕最近ありましたよ! ギョッとした時! タオルの下に、変なイボイボの黒い虫みたいなのが見えたんですよ」


ミ「えー! 気持ち悪いですね! それはギョッとしますねー」



ユ「……けどそれ、よく見たらヘアブラシの一部だったんですよねー」


ミ「あー……ホックの影が黒い虫に見えたり、床に落ちたゴミが毛虫に見えたりする現象ですねー」


ユ「そうなんだよねー。そのヘアブラシ、弟のトモキが置いて行ったものだから、余計に見慣れてなくて……」


ミ「なるほどー。私の場合はあれですねー。街を歩いてると、たまたま遠くにユーキさんを見かけた時ですかねー」


ユ「え? そんな時あったの? しかもギョッとするって、僕に会うのミーナは嫌なの?」


ミ「めちゃくちゃオフモードの時に、ユーキさんに会うのはちょっと……」


ユ「それは恥ずかしいから? ……それとも面倒くさいから?」


ミ「もちろん、面倒くさいからです!」


ユ「はい、傷付いた! すっごく傷付いたよ! 絶対、次に街で会ったら声かけてやる」


ミ「いいですけど、高確率でスルーしますからね」




ユ「……全然トーク内容が引き締まりませんねー」


ミ「そうですねー。テンプレって案外大事なんですねー。そもそも、今回、ユーキさんの最後に持ってくるセリフに繋げる話が難しすぎで、展開を変えてみたらしいですよー」


ユ「え? そんなに難しいかな?」


ミ「だって、アレでしょ? さっき話した『ブラシの先が変な虫に見えた時』とかいう、マニアックかつ説明しにくい、アンド面白くない例だったんで……」


ユ「なんか、ボロカスに言われてない?」


ミ「だって本当のことだから……」


ユ「……次のスカイハイレディオは元に戻そうか」


ミ「ですねー。私もお酒の例えしたいですー」


ユ「はい、じゃぁ今回はやってみて分かりました。自由に喋らすのは、ぐだぐだ感半端ない!!」




ユーキ&ミーナ「「でわでわ、また明日ー」」



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