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ユーキとミーナのスカイハイレディオ  作者: 雪月花
特別編 スカイハイクエスト

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S Q 4:それを私に聞かれても


「はい、今回も特別編が始まりました。僕たちが何故か昔懐かしいレトロRPGの世界で戦います。今はなんだか厳かな神殿の周りを歩いてる、召喚士に召喚された精霊〝セイク〟のユーキです」


「ドランケンサモナーのミーナです。薄暗い夕方になりましたが、宝箱がないかまずは神殿の外を探しています」




ユ「今回、クラフトビール編にするか迷ってしなかったそうだよ」


ミ「何でですか?」


ユ「いろいろ理由があるけど、商品名が、どう工夫してもカッコよくないからだそうです」


ミ「えー、ビールのドランケンサモナーはSFチームなんで、今回は双子を出そうって構想まで練っていたのにですかー?」


ユ「うん。新しく飲んだ白ワインの商品名見て〝カッコ良すぎる! しかもスパニッシュ!?〟って大興奮してからの…………クラフトビールの商品名。テンション下がってしまったらしいですよ」


ミ「ビールは素晴らしく美味しかったんですけどね」


ユ「サブの種類名はカッコいいから、またいつか使いたいそうです」


ミ「ケルシュ、アルト、スタウト……ですもんね。あ、待ってください!〝命の雫(お酒)〟の気配がします!」


ユ「あれ? やっぱりクラフトビール回? それとも前フリがあった白ワイン回??」


ミ「何の種類かは感じ取れないんですよね……神殿の中から気配がします! 行ってみましょう!」


 ーーーーーー






【野生のスート・レッスーと交戦中のリンネに遭遇した!!】



ユ「神殿内はロウソクがついていますね。奥が天井の高いメインホールになっていて、そこに背の高い丸テーブルが…………なぜかその周りだけ色とりどりの花が咲き乱れています」


ミ「お酒を飲んでいる2人も、何だか神々しい格好をしています。キトンの変化系ですねー。神殿の様子も相まって幻想的な雰囲気ですね」


ユ「今日のレッスーは……あ、いました。神殿の柱に巻き付いている黒い紐……蛇のシルエットでしょうか?」




【スート・レッスー。種類『それを私に聞かれても』】



ミ「あー、なるほど。他部署の人に〝これってこの決まりであってる?〟とか聞かれる時ですよねー。いやいや、あなたの部署で決めたルールですよねって思うやつですね」


ユ「地味にストレス溜まりますよねー。〝知らないよ〟と思いながら、分かってる範囲は教えて、最終確認は他部署の〇〇さんに聞いて下さいで投げるんですけどね。責任は取りたくないんで…………」





ミーナ「こんばんはー。貴方もドランケンサモナーですかー?」


リンネ「こんばんは。今回のお酒とお花繋がりなだけで抜てきされた、元女神のリンネです」


ルフ「俺はリンネの〝セイク〟のルフだ」


ユーキ「あー、やっぱり他作品のキャラです。しかもいろいろ聞いてしまうと、盛大なネタバレに繋がる危ういキャラです」


ミーナ「焼酎って、どの作品のキャラも飲んでないんですよね……それこそ私ぐらい。まぁそれは置いといて、ドランケンサモナーのミーナです。こっちは〝セイク〟のユーキさん」


ユーキ「よろしくー。ルフさんは青いローブだけど、冷たいローブって訳じゃないんですよね?」


ルフ「……? 別に普通だけど?」


ミーナ「またユーキさんがローブネタで絡んでますね」


リンネ「ルフのローブの色は、今回のお酒のカラーが青だから。私たちのイメージカラーも蒼だから、今回はリンクしてるんだ。創造神(作者)が書いてる今、気付いたらしいよ」


ミーナ「でた、適当感! ……さっきからリンネさんが喋ると地面にお花がたくさん咲いて凄いですね」


リンネ「フフッ。お酒を飲んでるから、楽しくなっていつもより咲いてるみたい。ミーナさんもユーキさんもいかがですか?」


ミーナ「わーい! 私もこのお酒大好きなんです!」


ユーキ「ありがとうございます。このお酒、どんな食事にでも合うんですよね。僕もよく飲んでます」


ルフ「リンネは飲み過ぎだと思うけど」


リンネ「うーん。まだ大丈夫だと思うけどなー。フフフッ。じゃあ乾杯!」



「「乾杯!!」」




ミーナ「プハー! やっぱりこの焼酎はこのお茶で割ったら凄く美味しい! 甘い香りと爽やかさで病みつきです!!」



リンネ「美味しいよねぇ。先輩の女神様が教えてくれたんだよー。美味しかったって感想を伝えると、いっぱい飲めるように茶葉までくれたんだよねー」


ユーキ「優しい女神様ですね。僕もそんな先輩欲しい……」


ミーナ「ユーキさんの今の発言、会社の先輩たちを敵に回しましたね…………」


ユーキ「…………」






ーーーーーー


【ドランケンサモナーのリンネが、新しい呪文を覚えた!!】




リンネ「新しく呪文を覚えるとか新鮮なんだよね。私のベースは神力だから、呪文いらないし。……じゃあ柱に巻き付いて待ってくれている『それを私に聞かれても』のスート・レッスーに使ってみるよ」


ルフ「大丈夫だとは思うけど、気をつけて」


リンネ「はーい」


ユーキ「あれ? ルフさんはレッスーの方に行かなくていいんですか?」


ルフ「俺はリンネが神力を使う時の媒介だから、許可するだけなんだ」


ミーナ「……ユーキさんも、同じようなもんですよね。なんか光が通り抜けるだけだし」


ユーキ「…………」





リンネ『Ευχαριστώ πολύ όλους όσους κάνουν sake…………』


ユーキ「呪文の詠唱が始まりました。本家本元が使うとしっくりきますね。手を広げて軽く上に掲げたリンネさんに、青い光が集まっていきます」


リンネ『茉莉花』



ユーキ「おぉー。レッスーの周りに白くて可憐な花が咲き乱れました!」


ミーナ「けど、リンネさんの通常のお花を咲かせる魔法(?)と、見栄えが変わらないような?」


リンネ「創造神(作者)も書いてる今、気付いたらしいよ。ドランケンサモナーの技と区別つかないから、違うキャラ当てれば良かったかなぁって」


ユーキ「でたでたっ! 適当感! レッスーは浄化されて真っ白い蛇になりました。消し飛ばすパターンじゃなくて良かったです」




【チャラララ〜ン♪】



【ドランケンサモナー、リンネの勝利!! リンネのレベルは99!!】



ユーキ「…………もしかして、レベルカンストですか?」


ルフ「俺たちは神様もどきだから、初めからレベルが99だったよ」


ミーナ「…………ルコール大魔王を倒すこととか、興味ありません?」



リンネ「うーん。私、問題を起こして女神から降格しちゃったから、これ以上ゴタゴタは起こしたくないかなぁ……それに……」


ユーキ「それに?」


リンネ「おそらく、何も能力が付加されていないノーマルな人間は、ユーキさんたち以外のキャラで居ませんよ」


ミーナ「……私たちが最弱ってことですか?」


リンネ「……ミーナさんたちが普通で、他がこの世界では強すぎるんです。だから、あなたたち以外がルコール大魔王に立ち向かうと、一瞬で物語が終わってしまいます」


ユーキ「…………」


ミーナ「…………」




【ドランケンサモナーのミーナと、彼女のセイム、ユーキの冒険は、まだまだ続く!!】






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