3 自分の中のこだわりが強くて、逆に使えなくなってしまう時
「はい、今日も元気にこんばんは! スカイハイレディオ、メインパーソナリティの〝ユーキ〟です」
「〝ミーナ〟です。よろしくー」
ユ「今日は差し入れが入ってますねー。ミーナさんの机の上に」
ミ「これは……酒粕? お酒好きアピールで酒粕が?」
ユ「誰かのお土産らしいですよー。良かったね」
ミ「……嬉しいんだけど、なんでお酒じゃなくて酒粕?」
ユ「持ち運びやすいからじゃないでしょうか?? 酒粕と言えば、粕汁が美味しい季節ですよねー」
ミ「確かに、粕汁を食べると体がポカポカになりますねー」
ユ「それを今度作って来て下さいという酒粕じゃないでしょうか?」
ミ「!? 横暴だ! これ絶対ユーキさんが置きましたよね!?」
ユ「…………では、さっそく今日のお題に行きましょうか」
ミ「…………」
ユ「あれー? 放送事故になりますよ。お題をお願いします。ジト目のミーナさん」
ミ「……自分の中のこだわりが強くて、逆に使えなくなってしまう時……ですねー。毎回お題は誰が考えてるんでしょうか? 偏りを感じますねー」
ユ「あー今回のお題はあれだね。自分だけの許せる範囲って物によって違うし、人それぞれだよねー。それで使えなくなるなんて、生きづらいとは分かってはいるんだけどねー」
ミ「そうですねー。私の場合あれですね。家に高級ワインがあるんですけど、何の食事と飲もうか迷って、結局飲めてないんですよね。せっかくなら、良いワインに良い食事を合わせたいんでー」
ユ「何でそんなワインが家にあるの?」
ミ「ワイン福袋で1等が当たったんです! イエイ!」
ユ「……今度一緒に飲もうよ」
ミ「松坂牛A5クラスのステーキを準備してくれるんならいいですよー」
ユ「それバカ高いやつじゃん! ……ではでは、リスナーさんからのメッセージを紹介しますねー 『ボールペン。気に入った形があって、他のやつだと使いにくく、結局使わなくなる』 あー分かります分かります」
ミ「愛用している道具や物なら、同じようなことがたくさんありそうですねー」
ユ「僕はインナーかな。シャツとかトレーナーとかの下に着るやつね。物によって袖丈が足りなかったりするんですよねー」
ミ「手足が長い自慢ですかー?」
ユ「ミーナさんは小さいから、7部丈も8部丈も長袖だよねー? あ、睨まないで! 小さくって可愛いじゃん! アハハ!」
ミ「…………はい、じゃぁ次のリスナーさんからのメッセージを紹介しますねー 『電車に乗る時にロングシートの端しか座りたくないので、そこに人がいると他が空いてても立ってしまう時』 ううーん……こだわりが強すぎるような……」
ユ「僕はちょっと分かるかも。あんまり他人と触れ合っていたくないですよねー」
ミ「でたっ! 見た目に反してユーキさんのちょっと陰気な性格!」
ユ「……クールだと言って下さいよー」
ミ「クールな人は、酒粕を人に押し付けません」
ユ「……ちょっとしたジョークなのに、根にもたれてる……」
ミ「そんなユーキさんの〝自分の中のこだわりが強くて、逆に使えなくなってしまう時〟ってどんな時でしょうかー?」
ユ「一緒に食べている人が、1度かじった食べ物の食べ口に、ソースを2度付けした時ですねー」
ミ「え!? それは潔癖症なだけで、お題と違うんじゃ……」
ユ「違うんです。汚いと思って嫌になるんじゃなくて、あの店のソースはとても繊細な調味料の配分で出来てるんです! それが何か食べ口から出る食べ物の中身?とかで配分が崩れる気がするんですよ!!」
ミ「あーはいはい。あの店のあの料理ですね。それは立派なユーキさんのこだわりです。私も今度から気を付けますねー。では、恒例の変な例が出た所で、今日はここまでになりますー」
ユーキ&ミーナ「「でわでわ、また明日ー」」