26 ぐだぐた喋る回3
「はい、みなさんお久しぶりです! スカイハイレディオ、メインパーソナリティの〝ユーキ〟です」
「〝ミーナ〟です。今日もよろしくですー」
ユ「本当に久しぶり過ぎません?」
ミ「ネタはたくさんストックしてたんですけど、他の小説書くのに忙しかったらしいですよー。このラジオは後回しですからね……」
ユ「……で、今日もぐだぐだ喋るの?」
ミ「はい……なんか、放送作家さんが……」
ユ「……放送作家さんが?」
ミ「テンプレに激しく飽きたそうなんです」
ユ「えぇー? 1000回超したいって意気込んでたのに、早くない?」
ミ「お題にかこつけた例を、毎回2個用意するのが、億劫になってきたらしいですよー」
ユ「まぁ確かに……面倒なんだよね……」
ミ「もっと気軽にスカイハイレディオをお送りしたいそうですー」
ユ「……でも、テンプレがないと、1000文字超えるまで、本当にぐだぐだするよ!?」
ミ「はーい、ここで説明です。このスカイハイレディオは最低でも1000文字は超える縛り有りなんですー」
ユ「……文字数の縛り、減らす?」
ミ「……コスト削減、的な?」
ユ「そうしたら、例えも1個減らせるし……」
ミ「内容が薄くなりません?」
ユ「うーーーーーーん……」
ミ「放送事故になりたくないからって、唸って凌ごうとしないで下さいよー」
ユ「……あと、僕たちの関係も、どうしようか悩んでいるらしいよ……」
ミ「どういうことですかー?」
ユ「ライトな設定を、ちょっと進めるか……裏設定を醸し出すか……」
ミ「……裏設定ですか??」
ユ「今まで、どっちにも取れるように僕たちのキャラを設定していたからね……」
ミ「放送作家さん、そういうところ妙にこだわりますもんね……」
ユ「物語性を出してテコ入れするか……はたまた、このまま続けるか……」
ミ「私は飲んだお酒について、くどくど語りたいですー」
ユ「あ、やめて。放送作家さんの今の心情ならやりかねないから!! お酒の瓶に書いていた〝クリーミーで優しい余韻〟って言葉が味にピッタリすぎて大興奮していたんだから!!」
ミ「それで1000文字語りそうですねー」
ユ「瓶のラベルを作る仕事に携わりたい……とかも言ってたんだからっ!!」
ミ「……えーーーーーーーー」
ユ「はい、そこ。コメントが思いつかないからって、語尾を伸ばして凌ごうとしないで下さいよー」
ミ「どうせなら杜氏を目指しては?」
ユ「……ストイックだねー。あとは、僕が最後に喋るセリフについて、詳細を細かく語る案があるらしいですよー」
ミ「あー、なるほど。けれどそれだと、赤裸々過ぎて恥ずかしいかも……とか何とか」
ユ「そうなんだよねー。あんまり個人情報が分かることは語りたくないとか、妙なところで気にしてるんだよねー」
ミ「じゃあ、結局、何も決まりませんねー」
ユ「グダグダだねー」
ミ「本当ですねー」
ユ「次回はやっぱりテンプレにします!」
ミ「前もこの流れじゃなかったですかー? ……それでは、次回はいつものスカイハイレディオをお送りしますー」
ユ「念願のロケ会!」
ミ「わーい!」
ユーキ&ミーナ「「でわでわ、また明日ー」」




