25 理由が分かると恥ずかしすぎた時
「はい、今夜も始まりましたー! スカイハイレディオ、メインパーソナリティの〝ユーキ〟です」
「〝ミーナ〟です。こんばんわー」
ユ「ミーナさん、今日はいつに増してもニコニコ笑顔ですねー。リスナーさんに見せれないのが残念なくらい、いい笑顔です!」
ミ「ふっふっふっ。よくぞ聞いてくれましたー。
今、家にあるお酒のラインナップ最高なんですよねー」
ユ「…………そんなことだろうと思いましたー」
ミ「私の大好きな◯◯美◯と、◯◯が奇跡のコラボレーション!! 贅沢っ! 贅沢すぎるー!」
ユ「…………テンション高いですねー」
ミ「それと、美味しそうな焼酎を教えてもらいましたよー。私、焼酎ちょっと守備範囲じゃないんですけど、今度飲んでみたいと思います!」
ユ「へー。いいねー。今度僕と一緒に飲もうよ」
ミ「いいですよー」
ユ「!? まさかの快諾!? ミーナ、熱でもある?」
ミ「む、失礼ですねー。無いですよっ!」
ユ「…………酔ってる?」
ミ「…………」
ユ「いやいやいやいや、仕事前に飲まないで下さい! いくら適当なスカイハイレディオだからって……」
ミ「……酔ってませんよ?」
ユ「どっち!? ……明確にしないまま進めましょうかー。さっそく今日のお題に行きましょう!」
ミ「理由が分かると恥ずかしすぎた時……ですねー。本当に酔ってませんよ! 返事しなかったのは、呆れて睨んでただけですってばー!」
ユ「……あー、あれだね。理由が分かるまではいたって普通の気持ちなんだよねー。でも分かると恥ずかしくって、ある意味分からなかった方が幸せだった? みたいな?」
ミ「…………私の場合あれですねー。ビン・カンのゴミ捨ての時に、すれ違った同じマンションの人にジロジロ見られるなーって思ったんですよ……あとで考えたら、ビールの缶がゴロゴロ入ったゴミ袋に驚いていたんです!」
ユ「……ゴロゴロ?」
ミ「たまにしか出さないんで、1ヶ月分ぐらいたまりません?」
ユ「まぁそうだけど……ゴロゴロ? 1人で?」
ミ「…………」
ユ「はい、勘違いされそうなのでフォローします! ミーナさんが鬼の形相で睨んでいます!」
ミ「……2ヶ月分?」
ユ「そこを増やしても、酒豪なのは変わらないよ!! …………はい、ここでそろそろリスナーさんのメッセージを紹介しますねー。『ライ◯の返事がこないなーと思ってたら、違う人に送っていた時』 あー、時間差パターンね!」
ミ「これは気付くまでの時間が長いほど、恥ずかしさも増しますよねー」
ユ「……ミーナさんは普通に返事こないですよねー」
ミ「ユーキさんは通知が来ない設定にしてたような?」
ユ「なんで!?」
ミ「多すぎるからですよー。おはようからおやすみまで、私の暮らしを見つめないで下さいー」
ユ「!? そんなストーカーみたいに送ってる?」
ミ「…………はい、ここで他のリスナーさんからのメッセージを紹介しますねー。『会社の入り口の自動ドアが開かないので、扉の前でクルクル回ったりしていると、その日は閉鎖されていると警備員に知らされた時』 あははは!! 笑ったら失礼なんですが、可愛いですね!」
ユ「……僕これあります。早出して開かなかったんで……怒ってこじ開けました。……若気の至りですね」
ミ「……ユーキさんがいつになくドヨーンとしていますー。早出するって仕事が立て込んでいる時ですもんねー」
ユ「…………昨日もしましたけどね」
ミ「もうバレてますが、なかなか我が社はブラックですよねー。じゃぁ、ユーキさんの〝理由が分かると恥ずかしすぎた時〟は何ですかー?」
ユ「僕はあれですね、会社の入り口で豪快に転んだことあるんですよ。そしたら翌日に〝大丈夫でしたか?〟って声かけられて……なんで面識ない人に2日連続僕だって分かったんだろうってよく考えたら……リュックが特徴的なんですよね……それでした……もう、そのリュック、使えない」
ミ「……はい、今日はいつに無く長い語りでしたねー。恒例のユーキさんの微妙な例えが出た所で、今日はここまでになりますー」
ユーキ&ミーナ「「でわでわ、また明日ー」」




