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ユーキとミーナのスカイハイレディオ  作者: 雪月花
本編 スカイハイレディオ
2/41

2 妙に切なくなるけど、納得する時


 え?

 放送作家とディレクターが揉めてる?


 方向性はこれでいいのかって?


 うーん。

 いいんじゃない?


 取り敢えず今のままでやってみれば……


 そろそろ始まる?

 

 はーい。




 ーーーーーー


「はい、無事に2回目が始まりましたー! スカイハイレディオ、メインパーソナリティの〝ユーキ〟です」


「〝ミーナ〟です。こんばんはー」




ユ「お題に行く前に質問が来てますねー。なになに『どうして初回放送なのに、リスナーからのメッセージが来てるんですか?』ってありますねー」


ミ「あー、なるほどー。気になり出したら、気になる所ですよねー」


ユ「これはあれですねー、僕たちのスカイハイレディオが始まる前に放送していた番組内で、新番組の宣伝とメッセージ募集をしていたからですねー」


ミ「そうなんですねー。スカイハイレディオ、きちんと番宣してたんですねー。もっと適当かと思ってました。私へのキャスティングの打診、前日でしたよ」


ユ「……さっそく今日のお題に行きましょうか」


ミ「妙に切なくなるけど、納得する時……ですねー。相変わらず狭い範囲を攻めてきますねー」


ユ「あー、あれだね。すごく胸が締め付けられるぐらい悲しいんだけど、よく考えたらそれが当たり前だから納得するしかない……ってなる瞬間ね。だいたいはその人の中での思い込みの激しさなんだけどねー」


ミ「そうですねー。私、最近これ経験しましたよ! 私の大好きな天◯っていうお酒があるんですけど、製造中止になってしまったんです……」


ユ「あー、ミーナさんがショックすぎて、逆にやけ飲みしてた頃ねー」


ミ「けど、全国の熱狂的なファンの想いに応えてくれたのか、違う蔵元が天◯を作ってくれることになったんです!!」


ユ「へー。良かったじゃん」


ミ「でも……new天◯は、やっぱりold天◯と味が少し違うんですよね……飲むたんびに切なくなるんですが、でも目指すのはこっちの方向だよねって納得しちゃうんです……」


ユ「どっちも美味しかったけどなー」


ミ「あー! 自分だけ株を上げて天◯を差し入れてもらう魂胆でしょ!? 私も天◯大好きです! どちらも美味しい! ありがとう! 酒蔵の皆さん!!」


ユ「……この話はヘタしたら1時間ぐらいミーナさんが喋り続けそうなんで、リスナーさんからのメッセージを紹介しますねー 『25歳を過ぎてオールをした時』 あーなるほどー」


ミ「もう厳しいんですよねー。年齢を重ねるごとに、オール開けがしんどくなりますよねー」


ユ「老化を感じ出す年齢ですねー。老化と言えば、僕、最近よく腰を痛めるんですけど……なのでミーナさん、(いた)わってもらえますか?」


ミ「え? 介護ですか? 番組の内容変えますか? 〝より良い老後のために〜スカイハイレディオ〜〟みたいな? おぉ! スカイハイが『天に召される』のオシャレな言い換えみたい!」


ユ「……そこまでミーナと歳離れてないよ」


ミ「おじいちゃんは置いといて、リスナーさんからの次のメッセージですねー 『給料日前に通帳残高を見てしまった時』 分かります! 残高が少な過ぎて切なくなるけど、昨今の値上げの嵐に納得はしてしまうんですよねー」


ユ「ミーナさん、通帳残高とか気にするタイプだったんですねー。ガブガブ飲むわ食うわで、湯水のようにお金を使う印象しか無かったのでー」


ミ「ユーキさんこそ、高額なものをポンッと買うじゃないですかー。私より高給取りですよねー絶対。なので、今日の打ち上げはユーキさんの奢りで!」


ユ「そんなニコニコ顔で可愛く言われてもダメだよ。ミーナは僕の倍は飲むんだから」


ミ「……ケチー! そんなユーキさんの〝妙に切なくなるけど、納得する時〟は何ですかー?」


ユ「僕はあれですねー、日本の有名な建物とかが並ぶジオラマで自分の出身地だけ畑だった時ですかねー……確かに田舎なんだけど、何でそこだけ……」


ミ「……はい、ユーキさんの独特な例が出た所で、今日はここまでになりますー」




ユーキ&ミーナ「「でわでわ、また明日ー」」



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― 新着の感想 ―
[良い点] へー、そんなジオラマがあるんですね~ [一言] 友達が彼氏くんと別れたって聞いて、たしかに学校でもあんま話してなかったしな~ってなるとき!
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