19 大好きな物なのに、他人の一言で微妙になってしまった時
「はい、今日は絶対始まると思ってましたー! スカイハイレディオ、メインパーソナリティの〝ユーキ〟です」
「〝ミーナ〟です。こんばんはー」
ユ「ミーナありがとう! 僕のデスクにチョコ置いといてくれたよね! いやぁ、嬉しいなぁ!!」
ミ「……今日はバレンタインですねー。確かにユーキさんのデスクに置きましたが……よく見ました? あれは弟のトモキくんへってメモを書いていたのですが……」
ユ「え!?」
ミ「ユーキさんにも、可哀想なので用意してましたよ。トモキくん用のチョコの上に」
ユ「え!? ……なんか小さい箱がのってたような……トモキと大きさ違いすぎない!?」
ミ「……ユーキさんのは一応その……」
ユ「ん? なになに?」
ミ「手作りなんですよね」
ユ「!! リスナーの皆さん、聞きましたか!? ミーナさんの珍しいデレですよ!」
ミ「……フフッ」
ユ「ちょっとここで微笑まれると素直すぎて怖いですが、良い気分のまま、さっそく今日のお題に行きましょうか」
ミ「大好きな物なのに、他人の一言で微妙になってしまった時……ですねー。なかなかポイントを絞ってきましたねー」
ユ「あー、あれだね。すっごく自分の中では気に入っている物とか事なのに、他人の何気ない一言でもう前みたいに情熱を注げなくなる瞬間ね。だいたいはその他人の一言って悪気がないだけに、やるせないんだよねー」
ミ「そうですねー。私の場合はあれですね。オーソドックスに、焼酎とか日本酒を飲むと、おっさん臭いと言われる時ですねー。渋いお酒チョイスはおっさんだけの特権じゃないぞ! って常々思いますけどねー」
ユ「もうその発想が若い女の子ではない気がします」
ミ「ホワイトデーは『◯なあび』下さい」
ユ「わぁ、バカ高いお酒ですねー…………はい、ここでリスナーさんからのメッセージを紹介しますねー。なになに『あるキャラクターが好きなのに、友人にまつ毛がキモいと言われて、そこだけ見ると確かにキモいと感じてしまった時』 うーん、マニアックな例ですねー」
ミ「私これ分かりますよー。海外旅行に友達と行った時に、その友達が好きなキャラクターグッズを探すのを手伝ってて、探しすぎて逆に気持ち悪くなってしまいました……初めは可愛いなって思ってたんですが……トラウマです……」
ユ「あー、あのキャラクターね。確かに気持ち悪いよねー。クセになる感じは分かるんだけどねー」
ミ「あぁぁ……なんで海外旅行中なのに、赤いあいつを毎日気にしなきゃいけなかったんだろう…………はい、私の愚痴は置いといて、他のリスナーさんからのメッセージを紹介します! 『僕の好きな芸能人の出身地が、友人と同じだとドヤ顔で言われた時。なんかイメージと違って……』 あー、なんとなく分かりますー」
ユ「地方差別!? イメージが悪くなる出身地とは!?」
ミ「ユーキさん、ど田舎出身なので敏感ですねー」
ユ「もう子供の時に過ごした十数年より、大人になって過ごした年月が長かったら、出身地変えましょうよ!」
ミ「切実ですね…………じゃぁ、ユーキさんの〝大好きな物なのに、他人の一言で微妙になってしまった時〟は何ですかー?」
ユ「僕はあれですね、気に入って買ったベージュのタイトなズボンを履いていると『え?裸?』と何人にも聞かれた時ですね。そんなに? って感じで……」
ミ「あはは! あれは遠目で見ると完全に裸に見えましたねー…………はい、ユーキさんの残念な例が出た所で、今日はここまでになりますー」
ユーキ&ミーナ「「でわでわ、また明日ー」」