15 自分的には譲れない戦いをしている時
「はい……始まりましたー。 スカイハイレディオ、メインパーソナリティの〝ユーキ〟です」
「〝ミーナ〟です……」
ユ「ちょっとでも大きな声出したら頭痛い……」
ミ「……ばっちり二日酔いですもんね……」
ユ「…………そういう番組制作班だったよね。忘れてたよ。前回の最後は盛大な前振りって言う…………」
ミ「…………」
ユ「放送事故にならないように、頑張りましょうよ」
ミ「……ユーキさん、頭痛でしょ? 私……吐き気なんですけど……ある意味放送事故を招いてしまいそう……」
ユ「……じゃぁ早く終わらせようか。さっそく今日のお題に行きましょう」
ミ「自分的には譲れない戦いをしている時……ですね。……私は今何と戦ってるのだろう?」
ユ「……あー、あれね。自分の中では立派な戦いなんだよね。相手は全く意識してないんだけどね」
ミ「私はまさに昨日ですね……飲みに誘った人よりは沢山飲みたいから、いっぱい飲みました……」
ユ「それが、このザマなんですね。……僕、必死に止めたのに……」
ミ「……電波ジャックしますよ……」
ユ「元気がない分、いつもより凄みがありますね……はい、ここでリスナーさんからのメッセージですね。『改札口に入る時に、出る人とどちらが早く通るか競走になった時』 あー」
ミ「……譲り合いの精神を持ちましょうよぉ」
ユ「そうですね。博愛主義ですね」
ミ「……いつになく、コメントが適当ですね。ここで他のリスナーさんからのメッセージを紹介します。『複数の人とご飯を食べてて、お皿に乗った最後の一つを狙ってる時』 分かるー」
ユ「ミーナさんも、適当感出てますよ。これはありますよね。けどこんな時に〝遠慮のかたまり、もらうね!〟っていう女の子可愛いですよね」
ミ「?? 遠慮のかたまり?」
ユ「地域差があるみたいですよ」
ミ「実体験ですか?」
ユ「◯◯県の子に言われてビックリしました」
ミ「へー……じゃぁ、ユーキさんの〝自分的には譲れない戦いをしている時〟は何ですか?」
ユ「僕はあれだね、車の運転中に横断歩道を渡りたい歩行者と視線の攻防戦を繰り広げてる時ですね」
ミ「譲り合いの精神を持ちましょうよぉ」
ユ「そうですね。博愛主義ですね」
ミ「……はい、ユーキさんの分かるような分からない例えが出た所で、今日はここまでになります」
ユーキ&ミーナ「「でわでわ、また明日……」」
ユ「二日酔いだけど、どうにかなった? え? 最悪??」
ミ「うへぇ。気分悪いー。やっと終わったー」
ユ「え? 収録し直し……??」
ミ「…………」
ユーキ&ミーナ「「また明日で!!」」