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ユーキとミーナのスカイハイレディオ  作者: 雪月花
本編 スカイハイレディオ
14/43

14 特別回 打ち上げ編


「「かんぱーい!」」

ユーキ「収録お疲れ様ー」

ミーナ「お疲れ様でーす」



ユ「相変わらず、ミーナのお店セレクトは渋いねー」


ミ「ここはお酒もご飯も美味しいですよ!」


ユ「うん、お酒美味しいねぇ。で、大事な話って何?」


ミ「実は…………」

 『ゴクゴク』


ユ「…………」


 『ダンッ!!』

ミ「また、私の大好きなお酒の製造中止が決まったんです……」


ユ「待って。ヤケになる気持ちは分かるけど、このお酒はゴクゴク飲むものじゃないよね? 飛ばし過ぎだよ」


ミ「ひどくないですか!? なんでこうも続くんでしょうか」


ユ「もう酔ってる? 僕の話聞いてないよね」


ミ「……在庫があるうちにアマゾ◯で慌てて注文しましたよ……」


ユ「じゃぁ今度、それ飲もうか」


ミ「大事に飲みたいから嫌です」


ユ「え? そこだけ聞こえてる? 好きなとこだけ話を聞いてる感じ??」


ミ「どうにか製造中止を(くつがえ)せないかな? ……ラジオ! ラジオで訴え掛ければいいんじゃ?」


ユ「止めて。ラジオの電波をジャックしないで」


ミ「じゃぁどうすればいいと思いますか?」


ユ「あ! また勝手に新しいお酒頼んで僕のところに置いてる! ……まぁミーナが選んでくれるのは、どれも僕好みだけど。……今日は酔い潰れるコース?」


ミ「……3軒ぐらい行って、そのお酒の弔いコースにしたいです……」


ユ「ハードコースだね……ミーナ、よく聞いて。僕たち2人とも酔い潰れたらいけないから、僕は押さえ気味に飲まなきゃいけない。だから……もう注文しちゃダメだ!」


ミ「うぅぅ……そんな……楽しく一緒に飲みましょうよ」


ユ「泣き落としには乗らないよ。……嘘泣きだし」


ミ「2軒目はユーキさんの好きな()()()ですよ……フフフッ」


ユ「えぇ!? 予約取るの難しいのに? それは飲まないともったいない……何が何でも飲まそうとしてるね」


ミ「だって、今日は弔い飲みですからね。ユーキさんも楽しく飲んで下さい。……うぅぅ。製造中止だなんて……あ、この最後の1個ユーキさんどうぞ」


ユ「ミーナも楽しく飲んでよ。……それに似たようなお酒は無いの? ……じゃぁこっちの分はミーナが食べなよ」


ミ「……あれは唯一無二の作品です……」


ユ「作品って……どんな所が好きだったの」


ミ「美味しくて、飲みやすくて……変わってるお酒なんです。どんな料理にでも合う奇跡のお酒。そこまで高くないから気軽にアウトドアなんかに持って行ってましたし。するする飲めるので、いつも1本飲み切るんですよね」


ユ「あー、あのBBQの時に持ってきてたやつ? なんかふざけた名前の……」


ミ「ふざけてませんよ! 可愛いでしょ? あの手抜き感!!」


ユ「……まぁあのお酒、美味しかったよね」


ミ「でしょ? 何で製造中止するんだろ。あ、酒蔵に直談判行きます?」


ユ「……ちなみに、どこ?」


ミ「関西です」


ユ「旅行のお誘い?」


ミ「…………ラジオのロケです」


ユ「あーまた仕事を私物化しないでっ!」


ミ「ユーキさんだって、ラジオ中、私に話しかける時だけタメ口にならないで下さいー! 公私混同良くないっ!!」


ユ「え? タメ口になってる?」


ミ「なってますよ。気付いてなかったんですか?」


ユ「……うん」


ミ「出たっ! このテキトーな感じ。私なんか日常で聞いた丁寧な(けな)し言葉を、たまにメモしてるんですからね! 我ながら仕事熱心ですよねぇ」


ユ「いつ使うの?? 誰に使うの??」


ミ「あ、2軒目の予約の時間が近付いてきましたね! そろそろこの店出ましょうか?」


ユ「あー!! またそんなグイッと飲んで!」


ミ「エヘヘ。だって2軒目の場所はユーキさんよく知ってるでしょ〜連れてって貰えますよねぇ〜」


ユ「この感じ……ミーナが酔い潰れるコースの入り口に立った。酔い潰れたらミーナ酷いんだよな……2軒目行かずに家に送り届けてしまおうか……」


ミ「ユーキさーん! 行きますよー!!」


ユ「酔っ払いがお会計を済ませて外に出てしまった! ミーナ、待って! 危ないよ」


ミ「2軒目久しぶりに行くお店なんで、楽しみですね!」


ユ「……フフッ。そうだね。まぁ酔ってきた方がニコニコしてるし、いっか」


ミ「??」


ユ「ほら、危ないからおいでよ」


ミ「はーい。明日って収録ありましたっけ?」


ユ「無かったんじゃない? あったら2人とも二日酔いだけど、まぁスカイハイレディオだし、何とかなるでしょ」


ミ「そうですよねー」



ユーキ&ミーナ「「あははは〜!」」



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