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ユーキとミーナのスカイハイレディオ  作者: 雪月花
本編 スカイハイレディオ
10/43

10 自信があることなのに、全否定されたと感じた時


「はい、皆さんお待ちかねのスカイハイレディオが始まりましたー。メインパーソナリティの〝ユーキ〟です」


「〝ミーナ〟です。こんばんはー」





ユ「記念すべき10回目ですねー」


ミ「そうですねー。何か特別なことをするんでしょうか?」


ユ「特には無いらしいですよー。初めは外ロケしようとか考えてたらしいですけど、何故か放送作家が、居酒屋のシチュエーションしか考えられないとかで……」


ミ「えー、居酒屋いいじゃないですかー」


ユ「ミーナさんは、そう言うと思いましたよ。……では、今日のお題に行きましょうか」


ミ「〝自信があることなのに、全否定されたと感じた時〟……ですね。毎回独特なお題ですよねー」


ユ「あー、あれだね。これに関しては自分が(まさ)っているよねって心の中で思ってることを、何気ないことで(くつがえ)される瞬間ね。だいたいは、自分の中のちっぽけなプライドなんだけどねー」


ミ「そうですねー。私の場合あれですねー。日本酒に、甘い餡子でコーティングされた(もち)なんて合わないって思って数年過ごしていたのに、めちゃくちゃ合った時ですね! 私の数年が全否定されました」


ユ「……そんなに合うの?」


ミ「合うんですよー。その餡子の(もち)を貰った時は、逆に日本酒を用意するぐらいです」



ユ「ミーナさんは、相変わらずお酒の話は饒舌ですねー。……はい、ここでリスナーさんの方からのメッセージですねー。なになに『釣りの初心者に教えながら釣りをしたら、自分は全く釣れず、その初心者がたくさん釣った時』 あーこれはありますねー」


ミ「ビギナーズラックですよね。釣りじゃなくても、ありますよねー」


ユ「そうですねー。僕、対戦ゲームでこれよくあるんですよね。教えてもらってる友達に勝っちゃうんで、気まずいです」



ミ「あー、ユーキさんの友人が少ない理由の1つですねー。では、他のリスナーさんからのメッセージを紹介します! 『出会い系アプリで誰からも返事が来なかった時』 あー、なるほどー」


ユ「自分のプロフィールや写真に自信があったんでしょうねー。……これ〝分かりますー〟って同意しちゃうと〝出会い系アプリやってるんだー〟ってなりますよねー」


ミ「で、やったことあるんですかー?って聞いた方がいいんでしょうけど、ユーキさんにそこまで興味ないですー」


ユ「酷い! 好きの反対は無関心のそれ? 僕、全国に向けて泣いちゃうよー」



ミ「……はい、ここで気を取り直して、ユーキさんの〝自信があることなのに、全否定されたと感じた時〟は何ですかー?」


ユ「僕はあれですね、コミュニケーションスキルを磨くっていう研修を受けろと上司に言われた時ですね……あれ? 僕ラジオパーソナリティなのに? 喋りが下手なの? 降ろされるの??」


ミ「……はい、ユーキさんの今後の出演が気になる例が出た所で、今日はここまでになりますー」


ユ「絶対、スカイハイレディオは降りないから!! ミーナも〝ユーキさんとぜひやりたいですー〟ってアピールしてよ」



ミーナ「でわでわ、また明日ー」

ユーキ「あ! 1人で締めた!!」






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