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第125話 再戦プラチナドラゴン

「ユウキ様。そこまで気を落とさなくても。」


「ああ・・・。」


「ユウキ?本当に何の効果もない腕輪だったの?いつもの鑑定なら女神様からのメッセージとかあったじゃない?それもなかったの?」


「そういえば・・・」


(たしかにジュリアの言う通りだ。こんな1万分の1の確率のレアアイテムが何の効果もない。そんな事ありえるのか・・・いやありえない。ありえるはずがない。よし。)


ユウキは再度プラチナの腕輪を鑑定した。


【名称】プラチナの腕輪

【効果】特に無し


(やっぱり3回見ても効果は特に無しだ・・・ん?▼が出てるぞ?なんだこれは・・・)


ユウキは効果の下に出ていた▼を押してみた。すると・・・


※気づいちゃったわね。そう気づいちゃったのね。ざ~んね~ん。折角ユウキに絶望を味わってもらおうと思ってたのに・・・。まあいいわ。多分すでに絶望した後だと思うしね。それよりもプラチナの腕輪をよく手に入れたわね。確率1万分の1なのによくやったわ。といいたい所だけど効果は鑑定したわよね。


鑑定した通り、その腕輪に特殊な効果は無いわ。てかあなたどれ程強くなる気なの?サブ職業にぶっ壊れアイテムなんか手に入れたら逆にこの世界が滅んじゃうわ。レアドロップをなくす事ができなかったから性能を何も無しに変更しておいたの。


だって、ユウキには必要ないでしょ。ねぇ?そうでしょ。必要ないわよね?すでにそれだけのステータスをあなたは持ってるのよ。さすがにこれ以上優遇はできません。諦めてね。


あっ・・・だけど持っていればいい事がある・・・かも?(テヘッ)


「ユウキ?どうだったの?」


「ああ・・・」


ユウキはジュリア達に女神様からのメッセージを伝えた。


「なるほどね。まあそうね。正直残念な気持ちはあるけど、女神様の言う事は一理あるわね。」


「そうですね。このサブ職業というのはヤバすぎます。」


「そうだな・・・」


(たしかにサブ職業はヤバいと思う。ヤバいと思うけど、効果を無しにするのはやりすぎだろ!!!せっかく期待したのに・・・もういい!!期待した俺がバカだった。この気持ちはプラチナモンスターにぶつけるぞ!!)


ユウキは吹っ切れて一人、再びプラチナモンスターの元へと駆け出して行った。


「ユウキ・・・」


「ヨッシャー!アタシもマスターに続くぜ。」


そう言って、ニーチェも森の中を走って行った。



夜になると、プラチナの森には魔物が一体もいなくなった。そうユウキ達がプラチナモンスターを狩りつくしたのだ。森も焼け野原になったり原型を留めずクレーターになっていたりと森はボロボロになっていた。


「明日はプラチナドラゴンを倒すのよね?」


「ああ一応そのつもりだ。明日起きた時にプラチナモンスターが復活してるかもしれないけど、レベルも結構あがったからな。」


プラチナの森のプラチナモンスターを狩りつくした事で、ユウキ達のレベルは大幅に上がっていた。


ユウキ 主人公レベル85、真の勇者レベル60

ジュリア ルーラーレベル83、ヴァルキリーレベル55

リーネ フォレストガーディアンレベル82、アルテミスレベル50

ニーチェ 全知全能レベル83、セイレーンレベル53


それに伴いステータスもかなり上がっていた。もちろん新たな魔法やスキルもレベル上昇に伴い多数覚えている。


「そうですね。この前サブ職業についたと思ったのに、もうレベル50ですから。それにレアアイテムも意外に手に入れましたしね。」


「・・・そうだな。まあ持ってればいい事があるかもって女神様からのメッセージにもあったから一応持っておくけど、あんなに手に入るとは思わなかったよ。」


(ほしいと思った時はなかなかドロップしないのに、いらないと思ったら急にドロップするんだよな~。これも女神様の嫌がらせか??1万分の1の確率なのに、最終的に腕輪4個とネックレス4個ってどんな確率だよ・・・。)


ユウキ達が倒したプラチナモンスターの数は約2000体。そしてプラチナの腕輪かプラチナのネックレスのドロップ確率は1万分の1。通常であれば1個入手できればかなり運がいいと言えるだろう。


それなのに、ユウキ達は8個もドロップさせたのだ。もはや運がいいとかいう次元ではなかった。単純にレベルが上がった事で運の数値が上がりドロップしたのか、それとも主人公補正でご都合主義が炸裂したのかは定かではない。


だが、結果としてユウキ、ジュリア、リーネ、ニーチェの4人がそれぞれ装備できるだけのプラチナ装備を手に入れる事が出来た。



「一日経ったらプラチナモンスターも復活してるかと思ったけど、一度倒したら復活しないんだな?」


「そうみたいね。森とかは元に戻ってるけど、魔物は1体も見えないわ。」


「まあ元々プラチナドラゴン倒して戻る予定だったしサクッと行くか。」


ユウキ達は森の中心にある、神殿に入り、プラチナドラゴンを見つける。以前と変わらない姿をとらえるとユウキはすかさず鑑定した。


【名前】プラチナドラゴン

プラチナの森の主。はっきり言って魔王並みに強い。プラチナ系モンスターの防御力に加えて、他のプラチナ系モンスターには無い攻撃力を備える。倒すと莫大な経験値と超レアなアイテムをドロップする・・・かも。


そこには以前と同様の鑑定結果が現れた。


(はいはい。超レアドロップね。どうせドロップしないんだろ?それにドロップしたって使えないんだろ。もう期待しないぞ。・・・っていう風に装っておけばドロップするかもしれないよな。)


懲りないユウキであった。


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