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第108話 ダークドラゴン撃破???

黒の塔の最上階についたユウキ達。目の前には事前情報通り真っ黒いドラゴンがいた。


そして・・・


「よく来たな。我はこの神殿の守護者ダークドラゴンだ。最上階まで来たお前達は我が試練を突破した。最終の試練は我と戦い勝利する事だ。」


と目の前にいるダークドラゴンは言葉を話すのだった。


「「「「しゃべった!?」」」」


「当たり前だ。我はドラゴン界の中でも上位の存在なのだ。人の言葉を話す事など訳ないわ。」


「どうするユウキ?」


「そうだな。とりあえず戦ってみるか?俺達の力がどれぐらいなのかわかるだろうし。」


「キーアイテムは使わないのですか?」


「そうだな・・・」


(どうする?わざわざキーアイテムを使わないくても今の俺達なら勝てる気はする。ゲームとは違って使わなくても勝てる仕様っぽいし。)


ユウキはキーアイテムを使うかどうか悩んで、戦闘中に使うのを止めた。


その代わり、戦わずに済むように多少交渉する事にした。


「おいダークドラゴン。塔の地下にホーリードラゴンを閉じ込めてるだろ?何故そんな事をしたんだ?」


「地下に行ったのか。我はドラゴン界でも上位の存在である。我にはアイドルであるホーリードラゴンが伴侶にふさわしい。だからだ。地下から我の凄さを知れば喜んで伴侶となるだろう。」


「いやいやホーリードラゴンは嫌がってたぞ。それに閉じ込めてる時点で嫌われてるじゃん。」


「!?黙れ!!そんな事はない。」


「俺達は塔の攻略よりも地下のホーリードラゴンを助けられればそれでいいんだ。もしホーリードラゴンを開放してくれたらいいモノをやるぞ。」


そう言って、ユウキは塔の攻略中に手に入れたホーリードラゴンのプロマイドをダークドラゴンに見せた。


「それは!?」


「どうだ?ホーリードラゴンの激レアプロマイドだ。お前には価値がわかるだろう?」


「なぜ!?なぜお主がそんなモノを持っているんだ!?」


「どうだ?解放してくれたらお前にやるぞ?」


「ぐぬぬ・・・」


ユウキとダークドラゴンはホーリードラゴンのプロマイドを巡って交渉を行った。

その結果・・・


ダークドラゴンも塔の最上階に来た者とは戦わないといけないので、戦闘自体がなくなる事はなかった。だが、戦闘で仮にユウキ達が負ける事があってもホーリードラゴンは解放される事になった。


交渉がまとまったので、ユウキはダークドラゴンにホーリードラゴンのプロマイドを渡した。


プロマイドを受け取ったダークドラゴンは大事にそのプロマイドをしまっていた。


「ユウキと言ったな。では黒の塔の最終試練を始めよう。殺しはせぬが、手加減はせぬぞ。」


「ああ。それでかまわない。俺達も今の自分達の実力が知りたいからな。正々堂々戦おう。」


(ダークドラゴンって邪悪なイメージだったけど意外に紳士なんだな。ホーリードラゴンを無理やりとらえてるから悪者認定だったけど、話せばいいヤツだったな。)


ユウキ達とダークドラゴンの戦闘が始まった。


「ダークドラゴンは光属性に弱いはずだ。ジュリアとニーチェは光属性魔法で攻撃を。リーネはバフと障壁をかけてくれ。」


ユウキ達の戦闘はいつもと変わらない。はじめに敵の攻撃を軽減する障壁、自分達の能力を上げるバフ。そして、手数を増やす為の召喚だ。


ユウキにとって、この世界はゲームの世界と同じだが、ゲームとは違って、敗北したらセーブした場所からリスタートはできない。敗北したらゲームオーバーだ。なので、ボス戦は特に慎重に行動するようにしていた。


能力を底上げして、召喚魔法を使い精霊やフェンリルを呼び出したユウキ達は攻撃を開始する。ダークドラゴンはその間、攻撃せずにユウキ達の準備が整うのを待っていた。ダークドラゴンは紳士だった。


ユウキはドラゴンバスター極を使い、ジュリアはレーザービームを放つ。リーネはソーラーキャノンを放つ。ニーチェも光の極意の中で最上級の魔法を放つ。


今のユウキ達の中で、光属性攻撃の最上級攻撃だった。


攻撃はもちろん全てダークドラゴンにヒットする。現実では空を飛んでよけたりする事も考えれるが、これはゲーム仕様なのか、放った魔法や攻撃スキルは基本的に敵にヒットする。


ダークドラゴンは叫び声をあげていたが、耐えきっていた。


「なかなかやるな。さすが、この塔の最上階まで登ってきただけはあるな。今度はこちらから行くぞ。」


ダークドラゴンは口からブレスを吐いた。


「ブレスが来たぞ。」


ユウキは極光の盾を使った。ユウキが出した盾によって、ダークドラゴンのブレスを防いだ。


(さすが、主人公として新たに覚えたスキルだな。ばっちりダークドラゴンの攻撃を防いでくれた。相性抜群だな。)


ユウキが覚えたドラゴンバスター極も、極光の盾もダークドラゴンと非常に相性が良かった。


その為、ユウキ達はダメージもあまり喰らわず攻撃を続ける事ができた。


そして、何度か攻撃を繰り返すと・・・


「我の負けじゃ。」


そう言ってダークドラゴンは消えていった・・・


だが・・・



消えたと思ったダークドラゴンは人型に変えて再度姿を現したのだった。

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