第六十六話 「Медовый месяц(蜜月)」
"ヒュウウウウウゥゥゥ---------"
「Видимо его отпуск
будет в четверг
(どうやら、彼の"休暇"は
木曜日になる様だ....!)」
「Четверг···
(木曜日・・・)」
"バサッ"
「・・・・!」
スサケフスキが、自分の頭上にある
庇から雪が零れ落ちるのを見上げながら
聖ワルレイエフ大聖堂、
その場所で、前回と同じ様に
"19番"と呼ばれる
N/Sの防諜員と密会をしていると、
その目の前に立った不愛想な男が
おもむろに"日取り"について話し出す....
「Ну тогда в Четверг вы
ребята N/S. Неужели
следователи БЭК
собираются арестовать
Мовсогорлова а потом
Цвефова и Гуну в
Москве одновременно!?
(じゃあ、その、
"木曜日"にアンタらN/S....
治安維持統制局の捜査員は、モフソゴルロフ、
そしてこのモスクワでツベフォフ、それに
"ゴウナ"を同時に逮捕するつもりって
事なのか....!)」
「・・・・」
"ヒュオオオオオオオオ---------
「(Четверг эмм ровно
через три дня да)
(木曜ってえと、丁度三日後くれえか------)」
今回の共同休暇の目的である
"河野"は、藻須区輪亜部新聞から
現在ドイツにあるEarth nEwsへと
出向しているらしく、ツベフォフ、
そして河野の二人を同時に逮捕したいと
考えていたN/Sは、その河野が帰って来る
三日後の"木曜日"を、逮捕の日と定めた様だ....
「Во всяком случае
отпускным днем было
решено стать
четвергом так что
Сусаковски…
(とにかく、"休暇"の日は
"木曜日"に決まったから、
スサケフスキ....)」
「・・・・」
「Тебе не нужно делать
ничего особенного
просто заткнись и
возьми отпуск в
газете московский
проспект газета как
обычный гражданин не
беспокойся ни о чем.
Пока ты ведешь себя
так как будто живешь
все в порядке
(アナタは、特に何かする必要も無いし、
ただ、黙って我々がその藻須区輪亜部新聞で
休暇を取るのを通常の国民の様に
何も気にせず、普段通りの生活をする様に
振舞っていればそれでいい------)」
「Вы имеете в виду
ничего не делать?
(・・・"黙って見てろ"、って事か?)」
「Ненужные действия
могут вызвать у него
необоснованные
подозрения.
(・・・余計な行動は、"彼"に
あらぬ疑いを抱かれかねない....)」
「・・・・」
"ヒュオオオオオオオオ--------
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「(Я сказал да, но--------)
(そうは言ったが------)」
「Ах! Уранов--------!?
У, Уранов--------!?
(アァッ------!
ウラノフ------ッ!? ウ、ウラノフ------ッ!?)」
"ガタッ ガタタッ!"
昼間の19番とのやり取りを終え、
"休暇"の日が三日後、木曜日である事を
聞かされたスサケフスキではあったが
「(Этот парень
сказал что)
(アイツ(19番)はああ言ってたが....)」
「Энн Энн--------!?
(アンッ--------、 アンッ------!?)」
「На, Наталья!
(ナ、ナタリアー!)」
「(что-нибудь,,)
(何か....)」
「Ан!? Я, я!?
(アンッ!? イ、イーッ!?)」
「Вау вау!
(ウオッ! ウォォォオオッ)」
"ガタッ ガタタッ!"
「(・・・・)」
第四編集局、
"河野"が普段使っている編集長席の
椅子に座ると、スサケフスキはパソコンを立ち上げ
その画面の中を虚ろな目で見ながら、何か、
自分が蚊帳の外にいる様な、
今回の"休暇"に加われていない様な-------
「(Хотя это вечеринка
Не могу поверить что
это я не будет
участвовать)
(せっかくのパーティだってのに
この"俺"が参加しねえなんて------)」
"カチャ....カチャ...."
「(И эта Гуна,,)
(それに、あの"ゴウナ"-------)」
【俺の前であまり舐めた態度を取るな-------】
【ア、アア------....】
「(・・・・)」
"カチッ!
まるで子供の様に、意味も無く机の上に置かれた
マウスを適当に動かすと、そのマウスの
動きに合わせる様にパソコン内で動き回っている
カーソルに目を向ける....
「Энн Э!?
(アンッ イー E!?)」
「Я, Э Канна, Наталья!?
(イ、Eカッ ナ、ナタリアーッ)」
「・・!?
(・ ・ ・ ・ ッ!?)」
"ガタッ"
「(орлиный экспресс...
Это поезд который
идет через Сибирь да
Этот парень...? )
(Ахалтеки́нец линия・・・
【アハルテケ・リーニャ】
・・・? シベリアを走ってる
列車だよな・・・? コイツは・・・?)」
"ガサッ!"
「(・・・?)」
何気なく、パソコン内でマウスを動かし
視線を下に落とすと、スサケフスキの目に
パソコンの脇に置かれた書類が目に入って来る....
「(・・・・)」
"ガサッ!"
Ахалтеки́нец линия。
(アハルテケ・リーニャ)
と呼ばれる、自分も何度か使用した覚えがある
シベリア間を横断している鉄道名が書かれた
パンフレットの様な書類を、何となく拾い上げる
「(・ ・ ・ ・
!? ----Эй, этот парень
(!?----ッ こ、こいつは------!!)」
"ガタッ"
「Энн!? Ах Энн!?
(アンッ!? ------ア、アンッ!?)」
「Я, Э!!
(イ、E------ッ
「Спасаться бегством!
(------退きやがれッ!?)」
"ゴスッ!"
「А----, с, начальник бюро
Сусаковского!?
(アッ----・・・、
ス、スサケフスキ編集長ッ!?)」
「Эй, Я заметил!?
(な、-------- き、気付いて--------)」
河野の椅子から立ち上がると、スサケフスキは
自分の少し先、おそらく
第一編集局では飽き足らずこの第四編集局まで
その"プレイ"の幅を広げて来た
体を密着させている二人の男と女の社員を
手で弾き飛ばす!!
"ゴンッ!!"
「У тебя же не будет
романа навсегда!?
Эти идиоты!
(-------いつまでも
不倫なんかしてんじゃねェッ!?
この、"馬鹿共"がッ!?)」
ゴスッ!!
「Гу, Гуа! Я, Ику!
(ぐ、グァッ! い、イクッ!)」
「У, Уланов--------!?
(ウ、ウラノフ------ッ!?)」
「Ага...
(う、ウハァ...ッ)」
「(Тот тысячелистник!)
(あのヤロウ------ッ!)」
自分の通り道にいた女性社員と体を密着させていた
男性社員の顔面に勢い良く膝蹴りを入れると、
そのままスーツの上着を手に取り、
猛然と、局外まで飛び出る!
「(это то, что я должен
сделать
Гуна ААААА----------! )
(・・・そうこなくっちゃな....ッ!
"ゴウナ"ァァアアアア--------っッ!)」
「У-Уланов! --------!?
Ура-но-фу!?
(ウ、ウラノフ! --------!?
ウラノフッ!?)」
「Я, Ику!
(イ、イクッ....!)」
「"Гуна" ааааааааааааааа
("ゴウナ"ァァアアアーーーーっッッ!!?




