表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/69

第四十五話 「Серебряная бутылка(銀の瓶)」

挿絵(By みてみん)


「Такакадзу

(タカカズ------)」


"パチ... パチ...."


弱く、燃え盛る(たきぎ)の炎を見ながら、


ツベフォフは焚火を挟んで反対側の


枯れた葉の上に座っている隆和に目を向ける


「С тех пор как вы


 пришли сюда гармония


 сердца

(アナタが、この場所に来てから


 "心和"-------)」


「ах эм я не знаю


 после работы?

(・・・ああ、あの、よく分からない、


 仕事終わりの....?)」


「・・・・」


「(・・・・)」


【心和】


「(大体、この施設に来てから終業後には


  殆どと言っていいほど


  あの講習の時間があるが、


  あれも何の意味があるのか


  さっぱり分からんな...)」


この施設に来てからと言う物、上司の河野の


言葉もあってか、素直にその終業後に行われる


"心和"と称する、あまり通常の業務とは


関わりが無い作業を行っていた隆和だったが、


「Что это значит?

(・・・あれは、何の意味があるんかと)」


「・・・・」


"パチ パチ...."


「Другие работники


 кажется делают что-то


 вроде переворачивания


 странных карт


 пересечения гор или


 воссоздания ситуаций


 которые они не совсем


 понимают.

(他の作業員達も、何か、よく分からん


 やれおかしなカードをめくったり、


 山を越えるだの、何かよく分らん


 状況の再現だとか言う事を


 やってるみたいだが....)」


「Этот мир должен


 управляться силой и


 кроме того разумом

(・・・この世界は、"力"、


 そしてそれを越える"知性"によって


 導かれなければならない-------)」


「Хм...

(はあ...)」


時折、話が難しくなる言葉にも


ある程度慣れて来たのか、隆和は適当に


ツベフォフの言葉に相槌を打つ


「наше существование

(・・・我々の、"存在"--------)」


「существование

(存在・・・)」


"パチ...."


「А как насчет этого


 реального мира где мы


 в настоящее время


 свободны от


 несуществующего


 существования Бога


 который должен быть


 представлением сердца

(我々が今現在、神と言う実存しない、


 心の表象となるべきその


 "存在"から解き放たれた、この


 現実の世界はどうだ------?)」


「ха, ха...

(は、はあ....)」


特に周りの環境に流されるまま、


ただそれを受け入れる事だけが身上の隆和には、


今、何の話をしているかがまるで分からない


「Если вы посмотрите на


 этот мир сейчас, вы


 забудете этику


 именуемую Богом


 которая является


 проводником сердца и


 провидение природной


 мудрости связанное с


 добром. Споры ссоры


 Он полон существ


 которые даже не


 решались бы назовите


 меня кем-то кто


 потерял то чем должен


 быть человек!

(今、この世界を見れば、心の標となる


 神と呼ばれる倫理や善と結ばれた


 自然の叡智による摂理を忘れ


 紛争、諍い....傲慢で秩序の無い


 自己の欲求を満たすだけの


 人間本来のあるべき姿を失った


 人と呼ぶ事すら憚られる様な


 存在で溢れている...!)」


「Хм

(はあー)」


「・・・・」


"パチ... パチ..."


「та Абсолютная-Ø

(この、Абсолютная-Ø------)」


「(・・・・)」


話す単語が難しいせいか


言葉の意味があまりよく分からないが、


呆けた表情で顔を上に向けると、ツベフォフが


暗い夜空の様な天井を見上げ出す....


「Эта АбсолютнаяØ место


 призывающее вернуться


 к тем кто потерял


 такую жизнь какой


 она должна быть.

(この、Абсолютная-Øは、


 その様な生命のあるべき姿を


 無くしてしまった者達への


 "回帰"を促す場所だ...)」


「или... повторение?

(か、...回帰、?)」


"ザッ"


「・・・・!」


立ち上がると、ツベフォフは背を向ける


「Аймой,


 Вы, эта Абсолютная-Ø.


 Встреча со мной в


 этом подземном


 сооружении которое


 поощряет возвращение


 к таким людям которые


 забыли свою


 человеческую форму


 может быть не судьбой


 а неизбежностью--

(エイモイ-------


 アナタが、このАбсолютная-Ø....


 この、地下施設に広がるその様な


 人の形を忘れた人間達に対する


 回帰を促す場所で私と出会ったことも、


 これもまた運命では無く、


 "必然"なのかも知れない------)」


「(・・・何言ってるか


  全然意味が分からねえが...)」


"ガサッ"


「Эймой... что,

(エイモイ... その------)」


「О, это(эмо-меч)?

(ああ、これ(エモイソード)?)」


隆和の作業袋から突き出す様にはみ出している、


プラスチックの"剣"にツベフォフが


目を向ける


「Можешь одолжить мне?

(それを、私に貸してくれないか)」


「Нет нет, но это важно.

(・・・い、いや、でもこれは大事な物だから)」


「Это нормально.

(--------いいから。)」


"ガサッ"


「···Ах

(・・・・あっ)」


「···это,

(・・・"これ"を------)」


「------??」


"カチャ カチャ"


「Что-что

(な、何を------)」


「・・・・」


"カタッ カタタッ


「・・・・?」


「это хорошо

(これでいい------)」


「ха, ха

(は、はあ)」


ツベフォフ、は、自分が持っていた何か


よく分からない模様が施された銀の瓶を


剣にくくりつけると、その瓶が括り付けられた剣を


再び隆和の手元に返す


「Эймой работа которую


 ты выполнял в этом


 учреждении последние


 два месяца

(エイモイ、アナタがこの二カ月程の間


 この施設で行って来た作業------)」


「・・・・」


"カチャ カチャ....


「Кроме того учитывая


 уроки душевного


 спокойствия которые у


 вас были до сих пор


 кажется что вы человек


 достойный


 достоверности


 подходящий для


 этого объекта

(そして今までの心和の講習の事を考えれば、


 どうやら、アナタはこの施設に相応しい


 "信用"に値すべき


 人間なのかも知れない....)」


「э?

(え?)」


"カチャ"


「Хороший.

(------よし。)」


「?」


プラスチックの剣に、ツベフォフが


手にしていた銀の瓶を(ひも)で括り付ける


「Пока ты носишь его


 Эймой даже если ты


 носишь этот меч с


 собой в этой


 мастерской другие


 рабочие не будут


 винить тебя,

(・・・それを着けていれば、エイモイ、


 アナタがその剣をこの作業所で


 持ち歩いていたとしても、


 他の作業員達に咎められる事は無い------)」


「Ха, ха.

(は、はあ。)」


「В этой Абсолютной-Ø с


 ледует уважать мысли


 человека какими бы


 они ни были пока они


 не причиняют вреда


 другим.

(このАбсолютная-Øでは、


 個人の思想、それがどんな考えであれ、


 他人に害を及ぼさない物なら


 その思想は尊重されるべきだ-------)」


「(・・・・)」


隆和が柄の部分に銀の瓶が付いた剣を


自分の前に掲げると、剣が焚火の炎で照らされ


まるで淡く光り輝く様に見える....


「Не отпускай

(それを、離さない様に--------)」


「Ах, ха, да

(あ、は、ハイ)」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ