第四十一話 「сердцесуммаⅣ(心和[Ⅳ])」
「В конце концов у вас
нет патриотизма или
лояльности.
(結局の所、お前には、
"愛国心"も、"忠誠心"も無いんだ-------)」
「・・・・!」
「Белла!
(ベラ・・・!)」
「Хорошо, вот и все.
(-------よし、そこまでだ。)」
「Директор Цвефов.
(ツベフォフ所長・・・)」
"カタッ"
どうやら、狭い部屋の一室で
取り調べか何かを受けていると言う設定なのか、
短髪の男アンドレイ、そして同じ
Абсолютная-Øの作業員であるベラが
何か仮想空間を使ったやり取りを終えたのを見て、
暗いトレーニングルーム内の教壇の前に立っていた
ツベフォフが、二人に講習の終了を宣言する
「Я думаю что они вдвоем
вполне естественно
смогли приспособиться
к сложной ситуации
игры в ложных
патриотов.
(------とても、自然に
"似非愛国者"を演じると言う
難しい状況に、二人は上手く
適応できていたと思う....)」
"パチパチパチパチ"
「(拍手・・・)」
「Молодец, Андрей.
(------よかったわ、アンドレイ。)」
「Нет нет я просто
использовал свою силу
как всегда делаю в
это мирное время.
(い、いや、ただいつも
この心和の時間にやってる様に
自分の力を出しただけなんだけどな....)」
「Это было здорово.
(素晴らしかったわ)」
「(・・・・)」
アンドレイ、そしてベラの二人が
ツベフォフからの評価を聞くと、
二人の周りを取り囲む様にトレーニングルームの
床の上に座っていた他の作業員達が、
"講習試験"を終えた二人を穏やかな、
惜しみない拍手で迎える-------
「(一応、今日の心和はこの所よくやっていた
講習の"試験日"の様な物らしいが...)」
「Хорошо тогда следующий
(------よし、それでは、次。)」
「-------Да.
(--------ダー。)」
「(・・・・)」
次の講習試験が始まったのか、ツベフォフに呼ばれ
周りを取り囲んでいた作業員達の輪の中から、
別の男が輪の中心まで進み出て来る
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「--------Ой! Ой!
(オイ! オイ!)」
「(・・・何やってるんだ...?)」
「Ой! Боже, мой!
(------オイッ!? 神様っ------!?)」
"ダンッ!"
"ダンッッ!"
「------Ой! Ой!
(オイッ!? -------オイッ!?)」
「Гоу, гууууу!
(ぐっ、ぐぅぅウウっ!)」
"バンッ! バンッ!!"
「(何だい、ありゃあ・・・)」
「------Ура Ураааа!!
(ウラー! --------ウラー!!)」
「Гу... ги-ги-ги!
(ぐっ・・・ ぎっ、ギギッ...!)」
「(・・・・)」
「Хорошо это так.
(------よし、そこまでだ)」
「О, все кончено.
(・・・お、終わり...)」
「Хорошая работа Сандерс
(よく頑張ったな、サンデルス。)」
「Ой,
(あ、あ・・・・)」
「(・・・・どうやら、日本の
座禅みたいな物らしいが...)」
「Улла,
(ウラー...)」
「Сегодня пришло время
для виртуального
занятия по
воссозданию ситуации
которое согревает
сердце так что
кажется что вы бьете
палкой больше чем
обычно.
(今日は、仮想型状況調整型の
心和再現講習の時間だから、
通常より棒で叩く回数が多かったみたいだな)」
「k,khorosho
(ハ、ハラショー....)」
"ドサッ"
まるで、日本の寺院の座禅の様に
丸い木の棒で何度も肩を叩かれていた男は、
意味の分からないロシア語を呟くと
そのまま地面に倒れ込む
「("仮想訓練"とか言ってるが
実際に叩いてねえか・・・?)」
「・・・・」
"カッ カッ"
「(・・・・)」
二人のやり取りを見ていたツベフォフは、
難しい顔を浮かべながら後ろにある
ホワイトボードの方に振り返ると、
下に置かれていたマジックで何かを書き込む
"キュッ キュッ"
「Хорошо Буцко и Сандерс
вы оба сдали этот
экзамен на отлично.
(・・・よし、ブツコ、サンデルス、
二人の今回の試験は、"優良"だ。)」
「превосходно.
(優良・・・)」
「О, ты сделал это
ублюдок!?
(や、やったな、ブツコ!?)」
「(・・・"優良"....)」
"パチ パチ パチ...."
「Буцуко.
(ブツコ...)」
「Все в порядке все в
порядке, Сандерс.
(いいんだ、いいんだ....サンデルス....)」
「(・・・・)」
二人の心和の内容に心を動かされたのか、
周りを囲んでいた作業員達から何か
暖かい拍手の様な物が巻き起こる....
「Хорошо, Амои
(よし、エイモイ)」
「О да
(あ、ハイ)」
「Далее покажи мне свою
сердечную гармонию,
(次は、お前の、"心和"を見せてくれ------)」
「・・・・」




