第三十八話 「Меч Эмо(エモイソード)」
「Лебедева!
(レベデワっ・・・!)」
「Директор Цвефов,
(ツベフォフ所長・・・)」
「・・・!」
「-------??」
"カッ カッ カッ カッ.....
「(・・・・)」
「・・・・」
部屋の入り口から突然現れたツベフォフに、
レベデワは、何か自分のした行動を
咎められると思い思わず身構えるが
「Земля Сибири
(シベリアの大地--------
「Сибирь,
(------シベリア..)」
「・・・・」
"コッ"
「Эти объекты ранее
имевшие форму
животных в Охлажда
ющем Крыле, являются
привычкой древних
живых существ которые
ранее были погребены
в вечной мерзлоте.
(この、冷却棟に置かれていたかつて
動物の姿をしていた物達は、以前は
永久凍土に埋もれていた生物の姿をしていた
古代生物の慣れの果てだ...)」
「вечная мерзлота,
(永久凍土・・・)」
「・・・・」
ツベフォフ、は、レベデワのすぐ側にある
巨大な水槽の側まで近寄って来ると、
何か声を掛ける訳でも無く、
目の前の水槽に浮かんでいる
形が失われた多くの浮かんでいる
動物達の遺骸を見ながら、狂気染みた顔つきで
憐れむ様にその遺骸に目を向け
薄絹に触れる様にヒタリ、と水槽に手を添える....
「・・・・」
「Если я правильно
помню Лебедева
(確か、レベデワ------)」
「···да
(・・・はい)」
"ザッ"
一頻り、水槽の中に浮かんだ
おそらくシロクマの様な動物の遺骸を
まるで恋人の様に眺めると、ツベフォフは
水槽からレベデワの方に振り返る...
「Если я правильно
помню вы из Газета
Мосукувабе.
(確か、アナタは、藻須区輪亜部新聞...)」
「Газета Мосукувабе,
(・・・・藻須区輪亜部新聞...)」
あまり繋がりが無さそうな、今自分が働いている
藻須区輪亜部新聞の名前が出た事に
レベデワは、不審な表情を見せる
「Согласно вам вы газета
Мосукувабе…
Я должен был сказать
моему боссу который
является
руководителем Газета
Мосукувабе завязать
со мной отношения.
(アナタの話だと、アナタは、
藻須区輪亜部新聞...
その、藻須区輪亜部新聞の重役である上司に
私との関係を持つ様に言っていた筈だ...)」
「(・・・・)
А, главный редактор
Сусаковски, о котором
мы говорили ранее?
(ああ、以前話した、スサケフスキ編集長の話?)」
「да,
(そう-------、)」
「・・・・」
"コッ コッ コッ コッ コッ...."
「・・・・」
「этот Сусаковский.
(そのスサケフスキ...)」
「・・・・」
"コッ コッ コッ コッ..."
「・・・・」
意味があるのかどうかは分からないが、
無意味に自分の周りを回る様に歩くツベフォフに、
レベデワの視線が向かう
「По вашему мнению я
хотел бы иметь
отношения с Сусакефуки
от имени Гуны которая
в настоящее время
является начальником
бюро округа Мосу Вабу
Симбун и моим
соавтором
(アナタの話だと、
藻須区輪亜部新聞の支局長、そして
共同者であるゴウナに代わって、
そのスサケフスキと関係を持つ事を
望んでいる-------)」
「・・・・」
あまり客観性のある話だとは思えないが、
スサケフスキが自分に対して
Earth nEwsに記事を寄稿しているツベフォフに
その仕事を自分と共同でする事を申し出た話を
持ち出して来た事に、レベデワは
やや疑った様な表情を見せながら、
ふらふらとした足取りで自分の周りを歩く
ツベフォフに目を向ける....
「История
(その話------
「Вам интересно?
(・・・関心があるの?)」
「・・・・」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「------麻衣っ! 離れろっ!?」
「オッケー! タカカズっ!?」
"プレイヤー参加型RPG"
「------いかんっ!!
その間合いでは、"聖女子高剣"は使えんぞっ!」
「な、なんだと------っ!」
「"!" た、タカカズッ!?」
「ッ!?
--------ぐ、グワアアアアアアアアッ!!!」
"ゴオオオオオオオオオォォォ!!"
突然背後から飛んできた、豪糾爆炎魔法、
"背糾・真・ソードアートアンドハイクラッシャー"
の炎に、自らの名前を冠した聖剣、
"エモイソード"を携えた隆和は、
冷却棟の部屋の中を水槽まで吹っ飛ぶ!
「ぐ、グホッ------!」
"ズサササササッ!"
「タカカズッ!?」
"ダダッ!"
女子高生の、短いミニスカートを履いた
麻衣が、豪爆炎の炎によって吹き飛んだ隆和に
短いスカートをヒラつかせながら駆け寄って来る!
「タカカズッ!? ------タカカズッ!?」
「だ、大丈夫だ、麻衣・・・っ
お、俺は...! まだやれるんだ・・・っ!」
「ハッハッ-----!!??」
「シュタインブレナー・・・」
強い魔法を放った
寂爆の転生魔法賢者
"シュタインブレイナー"
が、右手から波動、そして左手から
時空の歪を利用した"タイムトンネル"
の空間を出現させながら、倒れている
隆和、麻衣の側まで近づいて来る-------
「江母井よ------」
「お、俺の名前を知ってるのか・・・っ」
「貴様ら、ハブルブルド(現実世界の人間の蔑称)
如きが、このアーヴルヴェーダで
寂爆の魔法賢者の二つ名を取る、
この、"シュタインブレイナー"相手に
善戦を出来るとお思いかね・・・!」
「くっ・・・ くっそ~!!」
"ザッ!"
柱の影から、一人の男、そしてもう一人の女が
水槽の前で倒れ込んでいる隆和に向けて
冷ややかな視線を浮かべている
「女子疾風! スターダストッ!!?
ウーメンイルミネーションッ!!」
"キュイイイイインッ
「か、体が------」
「回復魔法よっ! タカカズっ!?」
「す、すまねえ------ 恩に着るぜッ!」
「タカカズ-------」
"グッ"
「・・・・!」
柱の影から覗いていたレベデワが、
隆和のいる部屋の中まで足を進ませようとすると、
それを見ていたツベフォフが
後ろからレベデワの肩を掴む
「・・・・!」
「------よ、ヨシッッ
これで勇気満タンだッッ!!」
「行って! 隆和・・・っ!」
「麻衣・・・っ!」
「Эймой...
(エイモイ・・・)」
「う、うおおおおおおおおおおおっ!
シュタインブレイナーぁぁぁぁあああ
アアアッ!!!?」
「(・・・・)」
"コト"
柱の影から顔を覗かせたツベフォフは、
部屋の隅に置かれている"魔法の杖"の様な
道具を手に取る....
「こ、これが・・・っ
お、オラの最後の"一撃"ッッ!!?
っだっぁぁあああああああ
ァァァァァーーーーっッ!!?」
「(・・・・)」
雄々しい姿で、目の前の無空間に向かって
剣を振りかぶって全力で駆けだした
"日本人"に向かってロシア人は、
不気味な笑みを浮かべる....
「------最終終了攻撃だぁぁぁアアアっッ!!?」
「(・・・・)」




