第三十四話 「Тайга(タイガ)」
"ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ...."
「(ずい分あるな・・・)」
「Ну тогда, Эймой.
(それじゃ、エイモイ-------)」
"ガサッ
「Да, г-н Цвефов.
(ええ、ツベフォフ氏--------....)」
「・・・・」
"ザシャッ ザシャッ ザシャッ ザシャッ....
「(・・・・・)」
Абсолютная-Ø地下施設、
закрытый мир
(ザクーティェ・ミー=閉ざされた世界)
と呼ばれる、広大な地下空間に広がった
まるでシベリアの景色を
そのまま運んで来た様な場所で、
ツベフォフは竹箒を手にしている
隆和を一瞥するとそのまま、
雪がまばらに残る閉ざされた世界の中を
どこかへと向かって歩いて行く-------
「エモイつぁん、いちりしゃ使いまつぉ?」
"ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ
「・・・あー 一輪車はまだいいわ。
もう少しまとめてから使いたいから」
「そうでツォ」
「(・・・・)」
自分の頭上を覆っている
小高い針葉樹から落ちた葉を箒で掃きながら、
隆和がその落ち葉を一カ所に集めていると
横にいた林がその落ちた葉をまとめるため
一輪車を運んでくるが、林の申し出を断ると
隆和は目の前に無数に落ちている
すでに色が失われ、地面の一部と
重なる様に合わさった落ち葉に目を向ける....
「(今日は、清掃作業か....)」
「もう少しシたラ、こち、終わりまつぇお
・・・ソしたら、チョト、休みとりまつォ」
「・・・・」
"ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「・・・もう大分片付いたんじゃないか?」
「そうデつね」
"バサッ"
「それにシぃつえも、カナリのはぱっ
私とぅあチ、アツめたネ・・・」
「(半日くらいかかったな・・・)」
"ガサッ"
「ふー」
「休み、とるネ?」
「・・・・」
朝の作業開始から、数時間程が経ち、
最後に一カ所にまとめていた落ち葉を
一輪車の上に乗せると、どうやら周りにある
落ち葉はあらかた片付いたのか
隆和、そして林の二人は見通しが良くなった
薄く雪が残る広々とした森の景色、そして
少し先に見える小川に目を向ける....
「ふー」
"カチッ カチッ"
「・・・火、使いつぉ?」
「ああ、すまない、林さん」
"スッ"
「フー」
「・・・とつぅえも、"フシギ"なバショヨ...」
「(・・・・)」
"サアアアアアアア--------
「フー」
「・・・・」
"カチッ カチッ"
「・・・・」
「・・・・」
二人は、目の前に広がるまるで
地上の世界から切り離された様な
広大な雪が残るシベリアの大地を遠くに見ながら
「(・・・・)」
咥えた煙草を口元へとあてがう...




