表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/69

第二十一話 「закрытый мир(閉ざされた世界)」

挿絵(By みてみん)


"チチッ チチチッ!"


「здесь!

(ここは....!)」


「・・・"закрытый мир.

(・・・ザクーティェ・ミー、


 "閉ざされた世界"だ-------...)」


「закрытый мир.

(ザクーティェ・ミー....)」


"キィ キィ キィ"


"チチッ チチチッ"


「(ガラス張り-------


一言も発さず奥へと進んで行く姿を見て、隆和が


しばらく暗い洞窟の中を進んで行くと、


自分の先を歩いていたツベフォフが突然足を止める


「・・・・」


「・・・・?」


"スッ"


「(・・・・!)」


「・・・・」


何も無い、先へと続く暗い、洞窟の通路で


突然立ち止まった事に、隆和が


不審な顔を浮かべていると、ツベフォフは


その何も無い目の前の空間に向かって


手をかざし出す.....


「・・・・!」


「・・・ガ、ガラス------?」


「・・・


"スッ"


目の前に現れた巨大なガラスの壁に手を当てると、


ツベフォフ、はなぞる様にガラスの四方へと


手を()わせる....


「(・・・?)」


明かりがあまり無いせいか、


見通す事は出来ないが


「・・・?」


"チチッ"


「・・・・!」


"ギィ-------


「(・・・・)」


薄暗く見えるそのガラスの壁の向こう側には、


何か、ぼんやりとした植物の影の様な物が見え


更にその壁の向こう側から


"動物"の鳴き声の様な物が聞こえて来る


「(・・・・)」


目の前に現れた呆然とした


巨大なガラスの壁に戸惑っていると


"スッ"


"キィ...."


「・・・・」


「あ....っ」


ツベフォフがその透明なガラスに


手を当て、そのまま何も言わず


ドア状に開いたガラスの中へと


吸い込まれる様に消えて行く....


「・・・・」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


"ギィッ"


"チチチッ"


「здесь,

(こ、ここは...)」


「・・・・」


"ザシャッ ザシャッ ザシャッ ザシャッ


「("森"-------)」


地表から遥か底、


得体の知れない口を開けた物の様な


暗い場所に現れた、ガラスの壁の向こう側へと


足を進ませるとそこにはロシア、


遥かシベリアの大地を思わせる様な


まばらな雪景色、そして葉の尖った


背の高い木々が頭上を覆い隠す様に


地面から天井へと連なる様に伸びているのが見える


「ギイッ」


「っ・・・」


二人の少し先を得体の知れない、


くすんだ毛並みをした動物が横切っていく


「(--------!)」


「ブフッ」


「・・・кабарга,

(・・・カバルガー...)」


「"кабарга".

("カバルガー"....)」


"チチッ チチチッ!"


「ブルルッ....」


目の前に広がる、まるでシベリアの地表から


そのまま繋がる様に広がるこの場所。


「(・・・・)」


厳しい寒さの中に残る、


雄大な自然の造形にも驚かされるが


「ギィー....」


「-------ブホッ」


この、地下の辺鄙(へんぴ)な場所には


一面緑の木々や葉が生い茂り


その中に、動物や昆虫が幾思も


(ひし)めき合う様に


暮らしている姿がうかがえる....


「・・・・」


「・・・!」


"ザッ ザッ"


「・・・・」


"ザシャッ ザシャッ"


「(あれは------...)」


「"бурундук".

(・・・"シマリス")」


「"бурундук"

(・・・シマリス...)」


目の前に現れたカンガルーの様な顔をした


鹿に戸惑っていると、少し先の


ぽつり、ぽつりと並ぶ様に生えている


松の様な木の側に、一匹の


"リス"が前を通り過ぎ、どこかへと消えて行く


「チチッ! チチチッ!」


「・・・・!」


「チッ!」「(・・・・)」


「・・・・」


"ザッ ザッ ザッ ザッ--------...."


「・・・・」


特に、自分に何か言葉を掛ける事も無く


先へ、先へと進んで行く


ツベフォフの後姿を追いながら


「(・・・中根にこっちに


  送っといてくれとは言ったんだが...)」


隆和は、地下施設から出て行く時に


部下の中根に頼んで置き配をする様に言い聞かせた


"トゥルーレジェンズ3 逆襲の疾風(かぜ)


の配送状況の事を考えていた...


「(麻衣っ....!)」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ