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第一話 「церемония(儀式)」

挿絵(By みてみん)


「(くっ...!)」


"ボォォォォオオオオオオ----------"


「.... Что случилось,


 Эймой--------!


 "Ты все еще не можешь


 себе представить...!

(....どうした、エイモイ-------っ!


 お前には、まだ、


 "Воображение"

(ヴァーヴラジーニ=イメージ)


 する事ができないのか...っ!)」


「(Воображение

(ヴァーヴラジーニ)....)」


"シュウウウウウウウゥゥゥゥ--------...."


「くっ....!」


「Эймой! ?


 ------Что случилось! ?

(エイモイ!? 


 --------どうしたんだッ!?)」


「(い、イメージ....!)」


自分の座っている椅子の


後ろに立っているツベフォフの言葉に、


隆和は机の上に置かれた


"ледяная скульптура

(レディアナ・スカルプトゥラ


 =氷の彫像[こおりのちょうぞう])"


と呼ばれる、四角いクリアケースに入れられた


卵型のラグビーボール大の


透明な物質に手を添える....


「(....力が...!)」


"ブシュウウウウ--------ッ


「・・・!」


"ブシュウウウウウ.....


「(・・・・!)」


目の前に置かれたおそらく、


ガラスか何かでできた物質に両手を添えていると、


その物質の両脇からホログラムの様な


霧が勢いよく吹き出し、その霧が


隆和の手を覆い尽くす....


「Аймой--------

(エイモイ-------ッ)」


「г-н Цвефов...

(ツベフォフ氏...っ)」


"ブシュウウウウウウウ.....


「Правильно...


 Сейчас вам нужно не


 "думать", а


 "чувствовать"------....

(そうだ... 今、お前に必要なのは


 "考える"


 事では無く


 "感じる"


 事だ・・・・!)」


「Чувствовать...

(感じる...)」


"ブシュウウウウウウウ....ッ


「(・・・・)」


ツベフォフの言葉に、座っている


机の周りを見渡すと、そこには同じ様に


"氷の彫像"と呼ばれる


ラグビーボールのような物体に両手を添え、


真剣な表情でその像に向かって


刺す様な目つきを浮かべている


数名のロシア人の男女の姿が見える....


「Ку... Куку...!

(く...っ ぬくっ...!)」


「(・・・・!)」


"ブシュウウウウウウウウウウ--------!


「Вау!

(う、うおおっ!!)」


「!」


"バタッ"


「------Андрей!?

(--------アンドレイ!?)」


「Ух!... Вау...!

(う、!... うわはっ....!)」


「(・・・・!)」


「Хех, ты в порядке!?

(へ、平気か!?)」


「Что случилось,


 "Аймои"------?

(どうした、"エイモイ"よ-------?)」


「・・・!」


「Андрей! Держись!

(アンドレイ! しっかり!)」


「...


 Хех, я в порядке...

(・・・


 へ、平気だ・・・)」


「Аймой--------!

(エイモイ--------!)」


「Господин Цвефов...!

(つ、ツベフォフ氏...!)」


「Ууу....

(う、うう....)」


少し先の机に座りながら、氷の彫像に手を当てていた


若い、短髪のロシア人の男を見ていると


その男が手を当てている像に


何かあったのか、男は勢いよく


自分の座っていた椅子から転げ落ちる!


「Андрей! Андрей!?

(アンドレイ! アンドレイっ!?)」


「...все в порядке...!

(・・・だ、大丈夫...!)」


「Аймой....

(エイモイ-------)」


「"!"」


「Я говорил тебе....

(言っただろう....)」


「Ты сказал это?

(い、言った?)」


派手に倒れ込んだ男に手を添えている


茶色い髪をした女に目を向けると、


目の前の日本人の様子に不満を感じているのか、


この極東の地、極寒のモフソゴルロフの


地下施設にある


Абсолютная-Ø

(アブソリューチナヤ・ゼロ)


の最高責任者であるアルフォンソ・ツベフォフが


眉を潜めながら、像に両手を添えている


隆和を見下ろす....!


「Андрей!? Андрей!?

(アンドレイ!? アンドレイ!?)」


「Хех, все в порядке...!


 Все в порядке...!

(へ、平気だ...! だ、大丈夫...!)」


「Разве я не говорил...


 Эймой--------

(言っただろう... エイモイ-------)」


「... Что вы


 подразумеваете под


 "сказал"?

(...."言った"とは?)」


「Ах, Андрей! Андрей!?

(あ、アンドレイ! アンドレイ!?)」


「Все в порядке,


 все в порядке...!

(だ、大丈夫、平気だ.....っ!)」


「Большая "ошибка"


 относиться к этому


 ритуалу "Корими" с


 нерешительным


 отношением------------…

(この、"氷視(こおりみ)"の儀式に、


 中途半端な心構えで臨むのは大きな


 "間違い"


 だと・・・・)」


「Ах, Андрей!?

(あ、アンドレイ!?)」


「Хех, я в порядке--------….


 Да…!

(へ、平気------....だ...っ!)」


「ледяное зрение--------….

氷視(こおりみ)--------....)」


「Ах, Андрей!?


 ------Андрей! ?

(あ、アンドレイ!? 


 --------アンドレイっ!?)」


「Хех, я в порядке--------

(へ、平気--------


 だ、大丈夫だ....っ)」


「(何かの"試験"の様な物らしいが....)」


「Андрей!? ------Ах,


 Андрей!?

(アンドレイッ!? 


 あ、アンドレイッ!?)」


「--------Вы сказали, что с


 вами все в порядке!

(-------大丈夫だっつってんだろッ!)」


「Андрей...!

(アンドレイ・・・・!)」


「(俺は、何をやってるんだ--------...)」


まるで、壊れたラジオの様に同じ言葉を繰り返す


二人の男女を見ながら


「-------Андрей! Андрей!

(-------アンドレイ! アンドレイ!)」


「--------Вы уверены, что с


 вами все в порядке!?


 Все в порядке! ? "Все


 в порядке!" ?

(-------平気だっつってんだろッ!?


 大丈夫っ!? 大丈夫だって!?)」


「"Ледяное зрение"------------

("氷視"---------)」


「------------ Андрей!?


Ой...! "Андрей!" ?

(--------アンドレイッ!?


 あ、あ...! アンドレイっ!?)」


「Все в порядке!


 --------Все в порядке!?

(大丈夫! --------大丈夫だからっ!?)」


「(・・・・)」


隆和は、この


Абсолютная-Ø

(アブソリューチナヤ・ゼロ)


内での作業に大きなあせりと、


疑惑の様な物を感じていた--------....


「Андр

(あ、アンド------


「------Ты настойчив!

(--------"しつこい"んだよっ!)」


「(アンドレイ....)」

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