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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

幼なじみで親友で・・・

幼なじみで親友で・・・を庇ったら勇者召喚された

作者: ばな

あの時は何も考えず体が勝手に動いていた


夏休み初め、俺は親友で幼なじみと映画を見に行く途中だった

でも結局、映画を見る事はできなかった


「それでさ、」

親友と話していた時突然

「キャー」「うわぁー」など

悲鳴が辺りを包んだ


この声の原因を探ると信号待ちをしていた俺達の方に車が突っ込んで来るのが見えた


急いで逃げるが親友が来ない

後ろを振り返ると親友は恐怖で動けないようだった


そういえば、突然の事に弱かったな

ドッキリとか簡単に引っ掛かって凄く良い反応してたな


なんて場違いな事考えながら俺はUターンしていた


間に合ったのはきっと火事場の馬鹿力だと思う

親友を抱きしめるように庇い、凄い衝撃を受けた所までは覚えている


次の瞬きの間に俺は知らない場所に立っていた


「ようこそ、いらっしゃいました。勇者様」


俺の周りを囲むように居るローブの中の一人が言った


「・・・勇者様?」


「はい。勇者様、詳しい説明をしますので王座の間まで行きましょう」


そう言われて混乱したまま付いていく

「王座の間」それはまるでゲームで見たような感じの所だった


王様やお后様、など王族の方達を紹介された後、説明を始めた


神のお告げにより召喚を行い、召喚されたのが俺

簡単に言うとこんな感じだと思う


「あの、何かしなければいけないのですか?」

偉い人との喋り方なんて知らないが怒られる事は無かった


「うーむ。女神様は特に何も仰ってはいなかったが・・・。んっ?・・・フムフム、よし、只今お告げが有り勇者、そなたは旅に出て貰う事になった。決まりは無く、自由に旅をしてほしい」


うーん。なんだか都合良すぎじゃない?

事故で死んだと思えば生きてるし

この国も良い国っぽいし

それにお告げが今とか、リアルタイムで神様見てたよね?


そして、俺は旅に出ることになった

この世界に不慣れな俺の為に複数の人を付けてくれた

色々な身分、種族の女性達だ


ん?これハーレムでは?


でも彼女達とは友達っぽい距離感なんだよなぁ~

皆かわいい子達なんだけどなぁ~

彼女達も俺を異性としてより、仲の良い友達くらいの感覚だと思う


別に悲しくなんかないけど・・・。

・・・でも親友を思い出してしまう


今頃何してるかな?

今一緒にいればなんて言うかな?


しんみりとした空気を察した彼女達は

「何?悩みがあるなら聞くよ?」と言ってくれたので俺の親友で幼なじみの話しをした


あれを一緒にやって楽しかった

一緒に見る予定だった映画も楽しみにしていた

でも別に庇った事に後悔なんてしていない

ていうか、俺はちゃんと守れたのか?

死んでたり・・。しないよな?


彼女達は最後まで聞いてくれた


「その人の事すっごく大事なんだね!」


大事?まあ幼なじみで親友で誰よりも一緒に居たけれど

・・・。そうか、大事、ね


多分、そんなことを考えていたからだろう


とある町のギルドの受付嬢を見てアイツだと思ってしまうなんて

動揺を抑えながら、できるだけ普通を心がける

冷静に対応できていただろうか?


ギルドを出た後も彼女の事が頭から離れない

ささいな仕種や表情の変化全てアイツと繋げてしまう


あ、今の仕種アイツもよくしていた

あ、今の表情アイツにソックリ


なんて、アイツは男だし彼女はどう見ても女だし見た目は全然アイツと似ていない

けれど・・・

いや、きっと自分の願望がそう見せているだけだ


・・・。


もう一度だけ会いに行こうかな・・・

ダメ元でデートに誘ってみよう・・・かな・・?

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