第二話
オカルト研究部の部室の空間は、ハロウィンの日のような雰囲気になっている。
もちろん、夏なのにハロウィンをする訳ではない。
そういう風になったのは、オカルト研究部の部費のお金でオカルト研究部っぽい空間にしようと色々と買い占めて内装したらハロウィンのような感じになった。
内装はこのままにした後、オカルト研究部は毎日のように活動する日々。
三年生の先輩方の部長である池田和也先輩は真面目のタイプであるが、副部長である左海優菜先輩は物凄くノリノリであった。
今、現在は私と悟君しかいない。
なので、私は部室にある本棚の所に行って読んでいない怪談話の本を一冊を手にして部費で買ったソファに座った。
悟君は、私の隣に座って鞄からスマホを取り出した。
しばらくしてから、誰かが入って来る足跡が聞こえて本を読むのをやめて顔をあげた。
二年生の先輩で生徒会に所属している春宮要先輩と東方有馬先輩であった。
「こんにちは……って、まだ優菜先輩が来てないようだけど?」
「部長も来てないな?」
「こんにちは。和也先輩と優菜先輩なら、顧問の先生の所に行っていますよ」
「そうなの? 悟君」
「うん、そうだよ。葵ちゃんが、読書している時に和也先輩からのlineでくれたよ」
あの時、スマホを取り出したのはそういうことなのかと分かった。
「そういえば……。今日って、何の集まり何でしょうか?」
「さあ? 要、何か知ってるか?」
「知らないわ。私は、霧雨先輩が来るからとしか教えてもらってない」
そう要先輩が言った後、次に来たのは三年生の霧雨心先輩だった。
「……こんにちは」
「こんにちはです……! 霧雨先輩!!」
「こんにちは」
心先輩が、挨拶すると要先輩は真っ先に挨拶していた。
要先輩は、心先輩のことを尊敬しており彼が部室にいるとかなり大人しかった。
優菜先輩は、要先輩とほとんど言い合いの喧嘩をすることが多い。
心先輩が間を挟んで喧嘩を止めに入ると、要先輩は心先輩に対して優しい。
そのことを知った優菜先輩は、心先輩をオカルト研究部の入部を勧めた。
心先輩はこう見えて優しい人であるが、人間不信であるため、入部するまで時間がかかったことの出来事は忘れることはなかった。
それから、私達は和也先輩と優菜先輩を来るのを待っていた。