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心層の探究者  作者: 仙波紅歌
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2015年11月27日 魅蓮 5時3分

AM5:03。目覚まし時計より早くあいつに起こされて私、屋形船 魅蓮は目を覚ます。私は寝覚めが悪く寝起き数分は頭が働かない。目覚まし時計は6時に設定しておいたはずなのにあいつは何故アラームより早く起こしたのか。1分でも長く寝たい私は文句を言ってやりたかったがあいつはもうすでに夢の中だろう。5分くらい経って頭がようやく回り出しカーテンを開いて外を見る。雪が降っている。これではバイクに乗ることはできないだろう。そして寝苦しかったのか身体中汗でベタベタして気持ち悪い。なるほどと納得し二度寝を始めた同居人に無駄とわかっていたが一応礼を言う。今日は大学に行く前に事務所に呼ばれていたのだったか。同居人も起こすか迷ったが身支度の時に起こすとめんどくさいので放っておくことにしよう。あいつが使ったのかボイラーが動いている。これならシャワーからは時間を待たずして暖かいお湯が出るだろう。お湯が冷たい水になる前にシャワーを浴びてしまおうと汗だくなのでパジャマと下着を脱いで洗濯機に投げ入れる。ここ3日間洗濯物をため込んでいたのを思いだし今晩にでも洗濯機をまわさないと思い浴室に入る。シャワーの蛇口を捻ると予想どおり暖かいお湯が出たので汗でべったりとして気持ち悪かった身体を流す。何か嫌な夢でも見ていたのだろうか。そんなことを考えシャワーを浴びスッキリしたところで風呂場を出る。バスタオルを取ろうとすると同居人が投げ捨てたと思われるタオルが落ちていることに気が付く。使い終わったら洗濯機に入れておけと言っているが中々言うことを聞いてくれない。タオルを拾い洗濯機に投げ入れるが予想を裏切り山盛りになっていたパジャマや下着と共に床に散らばる。少し憂鬱になりながら散らばった洗濯物から目をそらし着替えに手を伸ばす。下着をつけたところでドライヤーに手を伸ばす。髪は長くないが長い時間、外にいることが多いため時間をかけて乾かさないとすぐ枝毛になってしまう。ドライヤーを終えて服を着る頃には時計は5時半を回っていた。朝食は事務所で黄涙きるいさんの分と一緒に作ってしまえばいいだろう。冷蔵庫から買い置きのミネラルウォーターを一つ出し一口飲んでカバンに入れる。玄関に向かう途中にボイラーを動かしていたのを思い出しスイッチを切るついでに時計を見ると長い針が8を少し過ぎたくらいだった。事務所まで徒歩で30分。事務所について朝食を作り応接室を片付けることを考えると約束の時間である9時から逆算して6時30分過ぎにつけばいいので余裕を持って移動できるだろう。そんなことを思いボイラーのスイッチを押した。

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