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心層の探究者  作者: 仙波紅歌
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2015年11月27日 第一被害者 早朝

砂の味がする。圧倒的な不快感とともに目が覚める。そこは自分が見慣れたアパートではなく、土の味がするにふさわしいどこか路地裏のようだった。昨日の夜の記憶がない。確か仕事が終わり帰宅している途中だったはずだ。空を見るとそれは夜のそれではなく朝を告げる太陽が昇っている。これはつまり昨日どこかで帰り道で意識を失うくらいに酒を浴びるように飲んだのだろうか。いやそれは考えられない。昨日の仕事で記憶が飛ぶほど飲みたいと思う失敗はなかったはずだ。ましてや明日…いや今日は金曜日である。仮に失敗していたとしてもその次の日に遅刻…いや休もうものなら上司の怒りに触れることは間違いないのでそんな時に意識を失うほど飲むというのは考えられない。何よりそれだけ飲んでいたら二日酔いでもっとひどい寝覚めになっていたはずだ。ではなぜ俺はここで寝ているのだろう。とりあえず立ち上がろうか。…あれ…?立ち上がれない。もう一度立ち上がろうとするが立ち上がれない。足に力を入れようとするが力が入らない。おかしいなと思い自分の足を見る。

「え…」

思わず声が漏れる。そして頭の中が真っ白になる。それは立てないはずだろう。なぜなら俺の足…いや下半身はなかったのだから。

悲鳴をあげようとしたが声は出ず、遠のく意識の中で男はそこで他人事のように思う。これが最悪の寝覚めなんだなと。そうして男は目の前の人物に気付くことなく意識を失った。

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