第1話 現状報告
すげえ短いです。すいません。
俺が転生してから1週間が経った。
なぜ1週間か分かったかというと、俺のカプセルの下のほうにデジタル時計が付いていたからだ。
それはさておき、この1週間でこの場所のことはだいぶ分かった。
・ここは人工生命体を作っている研究施設である。
・俺はスライムだ。不確定だ。
・ここの研究員はコスプレをしている。
・人工生命体にも命はあり、ここの研究員を襲うと処分される。
・処分方法は魔法。これも不確定だ。
・上記のことから、異世界に転生したっぽい。
質問は色々あるだろう。一つ一つ説明する。
まず最初の研究施設だが、俺がスライムのような生命体だ。
その上、他のカプセルには赤ちゃんのような生命体が俺とは違う色の水の中に入っている。
バイオなんちゃらのゲームと似たようなものがたくさん並んでいる。
そして二つ目のスライムというのは不確定なのだ。
というのも、カプセルの下には、名前のプレートがあるのだが擦り切れていて読めない。
他のカプセルには、何か文字が書いてあるように見える。
俺のようなやつの生体名が書かれていたのだろう。
三つ目、コスプレというのは研究員の制服のことだ。
フード付きの白いローブに杖を持っている。
髪の色は様々で、目の色は時々オッドアイがいる。
誰がどう見てもコスプレイヤーにしか見えないだろう。
四つ目、処分についてだが、これは俺の真隣にあったカプセルが暴走を起こしたことからわかる。
隣もスライムだったが、カプセルを割ると飛ぶように前の通路を通っていた研究員に襲い掛かった。
するとその襲われた研究員は、腰にぶら下げていたと思われる杖を取り出し、そのスライムめがけて火を飛ばしたのだった。
ここで五つ目と繋がるが、杖を振った途端火が球状になって飛び出したので、マジックだと最初は思ったものだ。
でも、スライムが断末魔を上げて飛び散ったのを見て、本物の火だと分かった。
名前を付けるとしたら、ファイヤーボールだろうか。
動かなくなったスライムは、木箱に入れられどこかへ運ばれていった。
これが、処分されたということだ。
そして最後にこれらのことから、異世界に転生したことが分かるだろう。
これが俺の濃密な1週間の出来事だ。
誤字脱字があればどんどんお願いします。