第12話 鵺の転生記[下]
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ありがとうございます!
今日は[下]です。
でわ、第12話をどぞ!
ワシがこの施設に来てから一年と半年が過ぎた。
ワシは大抵自分の見えない壁の中で居眠りすることが多くなった。
今もそうじゃ。
この期間行われたことはほとんど検査と実験で、研究員が記録をしていたせいで目覚めた時から何年が経過したかなどが分かる位であろう。
実験内容はダメそうな薬品を嗅がされたり、ひたすら火に炙られたり、餌に石が混ざってたりとかじゃ。
検査は七日に一度あるかないかじゃ。
検査と言ってもこれらの実験の成果を記録し、ほぼ準備運動みたいなことをやらされるだけじゃ。
そんなに苦ではないわい。
む?新入りが入ってきよったか?
ありゃ生きとるのか?
骨のみじゃが……。
犬か…?
犬か…健吉はどうしとるかのぅ……?
雅成はちゃんと世話しとるかのう……?
あれで優しいからのう…ダイジョブじゃろ!
ぬぉおお!?
「グルルゥゥ!?」
び、びっくりした……。
色が変わったぞ…。
あの犬、骨が変色しよるのか?
ワシもなかなかけったいな恰好しとるが、奴もなかなかけったいな存在じゃの…。
「ああ!何見てんだごらぁ!畜生風情が!!」
口悪いなこいつ!
どんな親を持ったのか見てみたいわ!
「畜生風情とは何じゃ!肉すらもついておらん死体が!!」
「んだとゴラァ!!死体っていうんじゃねーよ!生きてるわボケェ!!」
「ボケとは何じゃ!まだボケとらせんわ!」
「うっせーくそじじい!」
「なんじゃとこの若造が!」
「ああん!?」
「なんじゃ!?」
なんじゃこいつは!気に食わん!
これから毎日こいつと顔を合わせにゃならんとは!!
地獄じゃ!!
そんなこんなでこやつと半年は一緒じゃった…。
苦痛じゃ。
「おおーい、じじい!見つけたぞ!」
ワシらが今何をしとるかというと、この施設からの脱出じゃ。
研究員ごときなぎ倒すぐらいには進化したのでな。
この施設の核ともなる施設の一つである人工生命体調整機関及び創造機関管理所に訪れている。
ワシらが捜しているのは格納庫にある武器または食糧である。
脱出するにあたって食料は大切じゃからな。
「あったか!」
「おう!どこに何が入ってるかが分かる地図だ」
「おお!でかしたぞ!!これで少しは空腹が収まるかのぅ…」
「じじいめっちゃ食うもんな…」
「やかましいわい!」
「あとこんなんもあった」
「なんじゃ?」
骨が何か手に持っている。手紙のようじゃが……。
「俺ら宛だこれ」
「は!?」
「いやこれ…」
『親愛なる七体の人工生命体の転生者たちへ』
「これワシらのことか…」
何を隠そうワシは転生者だがこの骨も転生者じゃ。
ナワバリ争いどうこうを言うとったが、ワシにはようわからん。
『この手紙を読む者たちに次ぐ』
『これから一週間後ここの人工生命体創造保管管理施設の広場に集まってもらいたい』
『ここからの脱出と顔合わせ、脱出に関する計画について伝えようと思っている』
『七体の人工生命体である君たちでしかできないことだ』
『よろしく』
「なんだこりゃ…」
「これがここにある時点でワシらの行動そのものは把握されているというわけじゃな」
「詳しく書いてねえのかよ」
「簡単になら書いてあるぞ?」
「おお!なんて書いてあんだ?」
「えー…と…?『簡単に言うとここを脱出できる代わりに別世界で迷宮作ってくれないか?』じゃそうじゃ…」
「…………」
「…………」
「「……はぁ!?」」
こうしてワシらは一週間後ひとまず集まってみようとなった。
顔合わせもしたいのでな。
それにこの骨がなぜか乗り気じゃし…。
はぁ…こやつと話しておると孫と会話しとるみたいじゃわい……。
こんな孫などごめんじゃがな!
そんなことを考えていると食料保管庫を見つけた。
おお!食いもんじゃ!三日ぶりの飯じゃあ!
モグモグ、ムシャムシャ……。
ぬおっ!?
し、しまった。保管庫から頭が抜けん!
これではあやつにまた笑われてしまう!
ふんぬっ!
あやつ以外の誰か助けてくれんかのーーーーーーー!!!!
誤字脱字があればどんどんお願いします。
こんな感じでほかのメンバーも書こうと思ってます。




