2017/10
この活動日記を再開したのも心の改めが目的だと思う。気まぐれなのかもしれない。
片思い相手の内定が決まった。二週間前の出来事だった。場所はここのような田舎町ではなく都心部だそうだ。
「よかったじゃん、おめでとう!」
お祝いの言葉を彼女に送った。
「ありがとう!(笑)」
彼女はそう返した。
とても喜ばしいことだ。第一志望が受かるなんて。拍手した。
「遠くへ行かないで」
言えなかった。
私は地元進学。距離からすれば東京-仙台くらいだろうか。
すぐ会える、なんて距離ではない。お金がない。お金があればいつでも会いに行きたい。しかし、現実はそうはいかない。
悔しかった。寂しかった。お祝いの言葉は本当に、心からめでたいと思ったのか。本音を言おうとしても、彼女との関係は友達であり、恋人ではない。言ったら惹かれてしまう。言ったとしても歓迎の音がかき消したであろう。
もし、私と彼女が結びついたとしても、彼女の就職先で私より男前な人がいるわけで、女性の経験人数が多くて私みたいなヘタレよりは女性の心を読むであろう人もたくさんいる。だから、仕事先で浮気なんかするんじゃないかとか考えてしまう最低な人間になってしまった。それほどの心配性なのかストーカーなのか独占欲が強いのか、もしかしたら全て当てはまるかもしれない。この書き方は彼女を信用してないという解釈になってしまう。
私は周りの男を信用していない。
仕事で疲弊した男が気晴らしに美しい女性を襲う先入観を私は持っている。間違っていたらすみません。
これは、女性側が拒否しても男性のパワーで押し倒してしまう。女性は抵抗出来ずに…(以下略)。
そんないろいろで友人は「新しい恋を見つけろ」と言ったのかもしれない。先日言われた。
友人は私の恋を知っていて、彼女の恋も知っていた。
私はつまり、彼女とは結ばれないと解釈した。
それならそれでいいのだ。始め私は彼女に最低最悪な告白をしたのだから。そんなことをした私にOKを出すなら私は犬になる。飼い主に呼ばれたら駆け寄り、命令に従い、いらなくなったら捨てられる。それくらいの覚悟はあった。
それくらい、本気だった。
中学時代に好きな人がいた。告白は1回きりだった。
今好きな彼女には何回告白しただろう。
なぜ今の相手に何度も告白を繰り返すのか。理由は、彼女ならオトせそうだから、ではない。今までは好きな人に対する好意、熱意は薄っぺらかった。片思い中に別の女性が告白してきたら気持ちが揺らいでしまうほど、本気ではなかったのだ。周りの恋人達は半年も経たずに別れている。つまり、そういうことだろう。それに加え、衝突があったらすぐおしまいなのだ。自分と考えが同じ人間なんて存在しない。学生の恋人達は相手を自分のクローンだと思っているのではないか。
可能性は0ではない、でも100ではない、と友人は言ってくれた。
まさかマイナス!?そう言い返せる余裕があった自分に驚いた。
真相は月曜話すと言われた。
金さえあれば会いに行ける。そう、金さえあれば。
近くの宝くじ売り場で1等3億円が出たそうだ。また、別の近くの売り場では3000万。こう聞くと、案外夢もそこら辺に落ちてるのではないかと思ってしまう。知り合いは宝くじは夢を買うものだと言っていた。
「夢を買う、ね」そう言いつつ毎月3枚買うことにしている。中々当たらないけど。
約1000円を夢代金として払い、返金額はその場で変わり、高くて300円なんて随分高級な夢なものだ。見返りなんてほとんどない夢。叶えにくい夢。
数十年以来の超大型台風が月曜日、日本列島に直撃するそうだ。前日、日曜の夜から雨は降っている。通学時間に台風の影響で休学にならないかなと布団の中で期待しつつある。重苦しい顔で彼女に会いたくない。諦めの言葉を言われて顔をよくしろなんて難しい。そういう点では好都合だが、どうせ真実は明日話される。
台風の勢いで嫌な案件全て飛んでゆけばいいのに。
そして今回も宝くじはハズレていた。