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現代魔法の高校生  作者: よっしー
9/9

九話 魔法……

「さて、かっこつけて転移したは良いけど……何処だ? ここ…」


転移した場所は辺り一面黒い床と壁に囲まれている通路だった。


「ダンジョンってやつか?」


一人で喋る少年。

はたからみれば怪しさ満点だろうな……ん? 一人?


「もしかして………」


ある可能性が脳裏をよぎった。

いや確信に近かった。




ステータス

名前 神城白雪

Lv0 

体力    100

精神力 

パワー   500100

デフィンス 100

スピード  500100

ラッキー  300100 


スキル

・強奪 

・統合

・限界(呪い)

・雷帝

・水帝

・龍帝

・全能(停止中)

現代魔法

・演算魔法

・反映魔法

魔法

・雷神

・水神

・龍神

称号

・神に騙された者

・神に愛された者

・勇者を欺きし者

・呪われし者

・神殺し

・絶望者



「色々と変わっているな…」


まずスキルの名前が英語じゃ無くなった。

それに現代魔法や称号という新たに増えたものもある。

何かと者が付いてる称号が多いな…

その中で一番目を向けたのが……全能(停止中)。


「神を殺したから……か」


あいつは作られたと言っていた。

その作った神が死んだ今管理する奴がいないのだろう。


「それより…勇者から奪った魔法やスキルはやっぱ強力だな」



・雷帝

雷に対して絶対的な力を持つ

・水帝

水に対して絶対的な力を持つ

・龍帝

龍に対して絶対的な力を持つ

・雷神

雷魔法を自由自在に操る

・水神

水魔法を自由自在に操る

・龍神

古代魔法を自由自在に操る



「取りあえずは色々検証したいな…古代魔法ってのも分かんねーし」


魔力を右手に込めてみる。

雷を放つイメージで………


『ドゴーン!!』


「……威力の調整が難しいな…これは」


黒い床を削り壁に大きな穴を開けていた。

ちなみにここは迷宮と言われる場所で迷宮の壁を貫くには上級ドラゴンの咆哮が数万発必要だ。

しかし白雪がイメージしたのは何者をも貫く絶対的な雷……魔法は想像しだいで大きく変わる、威力、大きさ、色、形でさえも想像し作ることができる。

しかしそれには魔力を必要とする。

もちろん規模が大きければ大きいほど必要になる魔力は膨大なものになるわけで、魔法を作り出そうとしたほとんどの者が魔力が足りずに死ぬことが多い。

なので大抵はあらかじめ作られた魔法を使いオリジナルの魔法を持つものは少ない。

しかし白雪には表示しきれないほどの魔力があるため足りずに死ぬことはない。

そこで白雪が想像した魔法はどんなものだろうと貫く雷。

それにより迷宮の壁が貫かれたのだ。

それからも魔法の練習をして一通りの魔法を試した時にそれは起きた。


「おいおい、どうしてこうなった……」


目の前には人形や原型をとどめていないブヨブヨしたものまで何かが大量に開けた穴から出てきた。

多分これが魔物だろう。

そんな風に気楽に周囲の観察を続けていると一際大きな存在が姿を現した。


「……あれはやばそーだな」


西洋の物語なんかに出てくる怪物のような格好をしたもの……ドラゴンがいた。


「たしかに異世界なら定番だが…いきなりは無いだろ。…いや、丁度良いか、魔法の実験体になってもらおう」(とりあえずは適当に魔力を使ってみるかな)


そう言うと同時に魔力を使い演算を開始する。

相手一つ一つの行動、そこから演算していき…回避行動の予測、攻撃の予測、有効な攻撃手段、弱点。

これだけのことを考え計算するのにかかった時間は約二秒。

そして導き出された答えが……


「……滅竜魔法」


すべての存在を死に至らしめる伝説の古代魔法。

はるか昔、一度だけ現れた伝説の勇者でさえも使いこなせなかった魔法。

それが滅竜魔法だ。


「GYAOOOOOOOO!!」


ドラゴンが一瞬にして塵となった……


「しかし便利だな、敵と認識したものだけを滅ぼす魔法か…素材も消してしまうのは少し残念ではあるが………それさえ無ければ最高の魔法だな」


そんなことを言いながらドラゴンの出てきた場所へ向かう。

そこで目にしたのは……


「何だ? この部屋は……」


部屋があった。

薄く緑色に発光して周りをやさしく包み込むような、そんな部屋……

その真ん中には植物のツルに絡まれた何かがあった。

近づいて何かを確認する。


「卵?」


何かはまるで卵のような丸いものだった。

卵と違うのはそれが薄く透けて中身が見えるところくらいだ。

そして中に入っているものを確認するために目を凝らすとそこには……


「な、んで……お前が、ここに………?」


そこにはとても見知ったが居た…………


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