第33話 そろそろ作業開始!・・・的な話
大変長らくお待たせしました!その割に短い内容で申し訳ありません。m(_ _)m
これからも投稿間隔はそれほど変わらないかと思いますが、少しでも楽しんでいただけるものを書いていけたらいいなぁ…と思います。
光が収まり目を開けると、さっきまでとは違う場所に居ることがわかった。まぁ転移石使ったんだから当然だけども。
「知らない「使い古されたネタはいらん。」ア、ハイ。」
グランツ(脳筋)がネタを言うより先に止めておいた。
「でも、本当にここは何処なんだい?どこかの部屋の中なのは解るんだが・・・。」
ショボくれてるグランツを無視してカゲミツがある意味当然の質問をしてきた。ここには来たことがないから見覚え無いのも当たり前だろうからね。
「ここは俺の工房にあるプライベートエリアや。」
「プライベートエリアまであるのかよ!?」
俺の言葉にグランツが驚いている。この世界でも個人でホームを持つことも出来るが、結構お高い。
まだ正式公開されて其れほど経っていない現在、β組の特典で工房なんかを選んだプレイヤー以外でホームを持っている個人はいない。故に
「ええやろ。」
存分に羨ましがらせてやろう。
「「羨ましい。妬ましい。」」
さすがの2人だ。見事にそろえてネタで返してきた。
「まぁ、ネタはこれでええとして。ここ(プライベートエリア)は2人も入れるようにしてあるから気軽に使てええで。」
「お!いいのか?」
「勿論や。まぁ使えるんは”転送”、”個人倉庫”、”休息”くらいやけどな。」
「いや、それだけ使えれば十分だって!ログアウトの度に宿代要らなくなるってのはデカいって!」
「ああ、それに倉庫が使えるのは大きいな。貸倉庫もそれなりに費用が掛かるし。」
そう。この世界もログアウト時には宿屋やホームなどの”セーフティエリア”ですることを推奨されている。
基本的に街中は安全だけど、セーフティエリアの様に絶対安全地帯ではない。
「まぁ、自由につこてくれてええよ。”工房”は使われへんけど問題ないやろし。」
「そうだな。」「問題ないよ。」
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「さて、この後はどうする?」
「俺は狩りに出るぜ!」
「僕も師匠のところへ行こうと思う。」
「ほんならこれで解散やな。おれもそろそろ鍛冶やりたいし。」
「まぁそのための素材集めだったしな。ここはありがたく使わせてもらうぜ!じゃあまたな!。」
「僕も行くよ。グランツと同じくここはありがたく使わせてもらうよ。」
そう言って2人はPTを解散して出て行った。まぁ喜んでもらえて何よりだ。確かに宿代や貸倉庫代が掛からないのはデカいわな。
「ほんなら俺も始めよか!」
試練に向けて刀を打つべく工房に向かう。