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第27話 昼飯は大切だ!・・・的な話

~某空間内~


『・・・最近呼び出してくれないのです・・・。こうなったら・・・』

「かわいい~~!」「何あれ何あれ!?」「純白のモフモフ!!」「え!?あんなモンスター居るの!?」

「モフモフktkr!」「モフモフはぁはぁ・・・」「ぬぅ!あの可憐さには勝てぬが、舞では負けん!」


ギルドに入った瞬間中りに静寂が満ちたかと思った次の瞬間、まるで爆音のような歓声が巻き起こった。若干おかしなのも混じっていたがそれは気にしないでおこう。・・・”せばすちゃん”は相変わらず健在なようだ。


「ヒャン!?」


頭の上で伸びていたハクがその歓声に驚き、素早く降りてコートの中に隠れてしまった。そりゃ吃驚するだろうな。俺も嫌な予感がして耳を塞いでいなかったらどうなっていたやら。悪気はないんだろうけど一応注意しておかないとな。


「ああっ!隠れちゃった・・・」「モフモフ~!」「白モフモフが!」


等々、残念そうな声を出す集団に


「キミ等ウチのハクがかわいいのは解るんやけど、もうちょい落ち着いてぇや。いきなり集団でデカい声出すから吃驚してもうたやん。」


と、コートの中でふるえるハクを示した。ソレを見て・・・


「「「「「ごめんなさいっ!」」」」」


見事に声がそろった。仲良いな。


「解ってくれたらええんよ。ハク、もう大丈夫やから出ておいで。」


「・・・キュン?」


おそるおそる顔を出すハクの愛らしさにまた叫び出しそうになる面々に向けて若干の威圧を込めながら唇に指をあてて見せる。いわゆる「叫んだら・・・解ってんな?」ってことだ。

みんな素直に従ってくれた。若干顔が蒼くなったりヒキツったりしてるけど何でだろうね。


『なかなか演技うまいやん?』


『演技じゃなくて本当に驚いたんですけど?』


「ほら、大丈夫やったやろ?『いやいや、あの程度で震えるほど驚くようなタマやないやん。』」


「・・・ク~ン。『・・・確かにその通りですが。』」


そんな会話をしながらコートの仲から足下に降り立ち、体をすり寄せてくるハク。


「「「「「か・・・かわいい・・・。」」」」」


ギルド内にいる殆どの人がハクにメロメロのようだ。


「あ・・・あの・・・。」


そこに声をかけてくる女の子。ローブの様なコートの様な服を身に纏い、手にワンドを持っている。


「なにかな?」


「あの・・・その子どこで捕まえたんですか?」


「ん?」


「あ・・・私動物が好きで、色々な動物と仲良くなれると聴いてテイマーを目指してるんですけど、ぜんぜん仲間に出来なくて・・・。もしコツとかあるんだったら教えてもらえませんか?」


ほほぅ、テイマー志望か。βの時にも人気はあったんだけどなかなか難しいって聴いたなぁ。


「あ~、この子は特殊イベントで契約した子ぉやから、テイムしたんやないねん。そやからテイムのコツとかは解らへんわ。ゴメンな。」


「特殊イベント・・・ですか?」


「うん。条件は全く解らんのやけどな。」


「そうなんですか・・・。」


ちょっと残念そうだ。でも実際俺はテイムのコツは解らないからなぁ。


「力になれんですまんな。」


「いえ!そんな!」


今度は恐縮させちゃったか。


「すみません。ありがとうございました。」


ペコリとお辞儀をして去っていった。


明らかにコッチを注目している視線を感じながらもソレをサクッと流して受付に。


「リディアちゃん、依頼完了の報告したいんやけどええかな?」


「はい!大丈夫ですよ!依頼お疲れさまでした!」


「今のところ終了してんのはこんだけやな。」


そう言いながら、ギルドカードと共に証明部位をカウンターに出す。


「確認させていただきます!討伐がゴブリンとグランウルフ、ホーンラビットですね。・・・討伐証明部位の確認終了しました。この3つの依頼は完了ですね。後は採取がサギリ草とサギリ草の根も確認できました。どちらも通常よりも品質が上なので依頼主さんも満足して下さると思います。全部で5つの依頼完了です!お疲れさまでした!報酬の受け取りは直接にしますか?それともギルド口座への入金にしますか?」


「入金にしといて。」


「了解です!・・・入金手続き終了しました!ギルドカードをお返しします!ご確認下さい!」


カードを受け取り、口座内の金額を確認する。・・・確かに報酬分の金額が入金されている。ソレを確認して出口へ向かう。


「ありがとうな~。」


「有り難うございました!又よろしくお願いしますね!」


軽く手を振りながら挨拶をすると、笑顔で手を振り返してくれた。非常に和む笑顔なのだが、何故か野郎連中から嫉妬のこもった視線を向けられた。まぁ気にしないがな。


~~~~~


ギルドへの報告を終えて工房へと戻ってきた。そろそろ昼時なので、昼食を食べにダイヴアウトするためだ。店舗を通り、居住スペースの自室へと入った。


「ふぅ、流石に疲れたわ。ちょっと昼飯食いに帰ってくるわ。」


『分かりました。私はどうしましょうか?』


「好きにしといてくれたらええで。」


『では適当に過ごしておきます。』


「ん。ほんなら又後でな。ダイヴアウト。」


〈お疲れ様でした!お戻りをお待ちしています!〉


(?今のんてトロワやんな?)


何時もと違うアウト時のメッセージに首を傾げながらダイヴアウトした。





遅くなりました!やっと書きあがりました!


多分これが年内最後の投稿になると思います。(次の話の筋は出来てるんですが、まだ文章に起こせてないので・・・。)


それと、この第27話は後日確実に修正します!

実はここで新キャラを登場させるつもりなのですが、ポジションは決まってるけど名前と性格で迷っています。(@@;)

それらが決定次第更新します!

・・・顔見せ程度なのでほんの数行程度ですけども・・・。

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