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第25話 新たな試練!?・・・的な話

~某所~


『あら、あの子試練をクリアしたわ。流石お姉さまが興味を持つだけの存在ね。』


『へぇ、しかも神獣に認められてんじゃん。フェンリルは結構気難しい奴なのに。』


『其れより、あのLv差でよくあれだけ戦えたよね。それに最後の攻撃の威力も凄かったし。』


『ふむ・・・あれは”も~しょんあしすと”とやらを使っていないようだ。それであれだけ正確な攻撃が出来るのだからまさしく強者だな。』


『楽しくなりそうだね!』『そうだね・・・。』


『フフ、楽しみが増えたわね。いつか私達の前に現れるのを待っていましょう。』

〈神獣フェンリルより与えられた”神獣の試練”が終了しました。おめでとうございます!〉

〈称号:〔試練を越えし者〕を獲得しました。〉


なにやらメッセージが出た。ついでに称号も手に入ったらしい。


ポ~~ン!


〈試練終了時に条件を満たし、神獣フェンリルに認められました!〉

〈称号:〔神獣に認められし者〕を 獲得しました。〉


なんかまた称号が手に入ったらしい。


ポ~~ン!


〈貴方はこの世界で初めて神獣の試練を越え、神獣に認められました!〉

〈褒賞:白神狼のコートを手に入れました。〉

〈褒賞:氷刃[冬神楽]を手に入れました。〉

〈称号:〔狼達の友〕を手に入れました。コレにより一部を除いた狼種が、貴方に対して敵対しなくなります。〉

〈称号:〔フェンリルの・・・〕を獲得しました。・・・強く生きてください。〉


・・・いろいろ手に入った・・・のはいいんだけど・・・最後のはなんだ?


「・・・なんや変なんがあったけど・・・お?・・・体が軽ぅなってる。おおぅ、何時の間にやら回復しとる。」


『ええ、私が回復させました。これはあくまで試練ですので。それに、かなり危険な状態でしたよ?』


「ありがとな、フェンリルさん。ポーション節約できたわ。」


『・・・あの状態でまだポーションの節約を考えていたとは・・・。』


フェンリルさんはなにやら驚愕しているようだ。


「?節約は大切やで?アイテムは有限やからな。節約できる時はやらな、いざって時に不足したら困るやん?」


『いえ、そういう話ではないのですが・・・まぁいいです。貴方は無事私からの試練をクリアしました。おめでとうございます。(・・・まさかここまで見事に終了させるとは思いませんでしたが)』


「ありがと。なんや最後の方は聞こえんかったんやけど?」


『気のせいです。』


「さよか。」


『さて。貴方は無事試練を乗り越えただけではなく、その力をはっきりと私に示してくださいました。それに貴方は、この世界で初めて神獣の試練を乗り越えその強さを私に認めさせました。ですので、最後の褒賞を差し上げたいと思います。』


?・・・何故か分からないが、何となくいやな予感がする。そこはかとなく、後々やっかいごとに巻き込まれるような気が・・・。


『では■■■■よ、後のことは頼みましたよ?しっかりと同胞を導いてくださいね。』


『ワフッ!?』


何の話かは分からないが、奥にいた狼さんが驚愕している。我に返った狼さんが猛抗議しているようだが、フェンリルさんが威圧と共に『コレは決定事項ですので諦めなさい。』と言い放てばおとなしくなった。狼さんの瞳に写るは、総てを悟ったかのような諦観だった。


『お待たせいたしました。其れでは行きましょうかご主人様(・・・・)。』


行く?ご主人様?なんのこと?


「ちょい待って。行くとかご主人様とかって何の話や?」


『?行くというのは言葉の通り共に冒険に行くということですよ?ご主人様というのもそのままです。』


「いや、そやから其れが解らんから聞いてるんやけど?フェンリルさん神獣なんやろ?人間と一緒にうろうろ出来るんか?」


『あぁ。共に行くというのもご主人様と呼ぶのも先程言った最後の褒賞で私がご主人様と契約したからですよ。神獣の仕事は後任に任せましたから大丈夫です。』


『ワ~~フ・・・』


諦めろとでも言うかのごとく、後ろの狼さんが一声上げた。


「まぁええか。褒賞言うんやったら貰とくわ。特に困らん・・・と思たけど、そんな巨体が普段からそばに居ったら邪魔になるなぁ。」


10mを超える巨体が側にいたら街にも入れなくなるしな。


『あぁ。其れは大丈夫ですよ。』


その言葉と共に、フェンリルさんの全身が光に包まれた。光が収まった場所にいたのは・・・


『こんな事も出来ますので。』


体長40センチ弱の子犬だった。


「ほほぅ、さすが神獣。そんなことも出来るんか。」


感心していると、小さなフェンリルさんがこちらに駆け寄り体をよじ登って頭の上に鎮座した。


『さぁ!其れでは冒険に出発しましょう!よろしくお願いしますねご主人様!』


思いも寄らずに同行者が出来た。しかもその強さが折り紙付きだ。・・・今の見た目はともかく。


「はぁ、しゃあないな。ほんならいこか。」


ついに新たなる冒険が始まる!


「あ、其れは其れとして、ご主人様はやめて。」


『ではマスターで。』


「・・・それでええわ。」



第25話です!前話投稿から1月以内に投稿できた!

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