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第3話 運営からのメール的な話

そのころ妹達・・・


「あ!もしもし?沙亞夜ちゃん?美弥だよ~!」


『美弥ちゃん?どうしたの?』


「あのね~!一緒に《Diva》やらない?」


『うん。私もやるつもりだけど。』


「・・・美弥ちゃん、言葉足りない。」


「あ!そっか!えっとね!βテストの人の招待権もらったんだ!ソレで一緒にやらない?」


『え!ホントに!?いいの?』


「もっちろん!ボクと、美紗ちゃんと、沙亞夜ちゃんでいっしょにやろ!」


『うん!ありがとう!実は兄ちゃんにお願いしたんだけどもう友達にあげちゃってて、普通にやろうと思ってたんだ。』


「じゃぁ明日渡すね?」


『うん!それじゃぁ明日ね!』


「うん!バイバ~イ!」


『バイバ~イ!』


「これでよし!あ~楽しみだなぁ!ねぇ美紗ちゃん!」


「・・・楽しみだね、美弥ちゃん」

スキルを決定してから1週間が経った。

妹達は一緒に遊ぶ友達が快諾したようで、3人ともコードの登録を無事終了し、現在はキャラのジョブやスキルをアレコレと一緒に考えているようだ。いや、よかったよかった。


自分の部屋でパソコンをイジっている時、《Diva》の運営からメールが届いた。


『四皇 飛鳥様。

この度は我がインフィニティクリエイターズのVRMMORPG《Diva in Caelum》のβテストにご参加くださいまして有り難うございます。突然この様なメールが届いて驚いたかもしれません。本メールは、四皇 飛鳥様だけではなくβテスト期間中に、多くの有益なレポートを報告していただいた方に送らせていただいております。

皆様より送っていただいたレポートにより、より楽しんでいただける内容にグレードアップ出来たものと自負いたしております。

よって、本メールを送らせていただいた皆様にはβテスト参加特典以外に、βテスト貢献特典を贈らせていただくことになりました。その内容は以下の中から1つ選んでいただくことになります。


1:お望みの武具セット(6ランク迄でお願いします。)と高級ポーションセット

2:お望みの魔導具セット(6ランク迄でお願いします。)と高級ポーションセット

3:中級生産道具セットと中級生産工房


この3つの中から1つを選んでいただいて、開始4日前迄にこちらまでメールを送ってください。

これらの贈り物で、《Diva in Caelum》の世界をさらに楽しんでいただけたら幸いです。

それでは、〈セレスフォニア〉にて、〈歌姫〉共々皆様にお会いできる日を楽しみにお待ちしております。


                          《Diva in Caelum》運営一同』


・・・なかなか驚きの内容だ。


「えらい大盤振る舞いやなぁ。まさか最初から工房もらえるとは思わんかったわ。俺は3番1択やけど他2つも結構なもんや。」


《Diva》の武具にはランクがあり、0~10迄に分かれている(0ランクの武具はゲーム開始時に貰える耐久値のない物のこと)。

6ランクだとかなりの物で、1式買って揃えようとすると恐らく、工房購入費用より上になるだろう。まぁ、とんでもなく価値が違うと言う訳じゃなくこの3つはどれも、金額的にはそれほど大きく違いは出ない。


「んじゃ、早速メール送っとこか。」


運営のメールにあった返信用アドレスをクリックし、3番の中級生産道具セットと中級生産工房を選んで送る。


「これでよし、と。・・・しかし・・・〈歌姫〉ねぇ。まぁ、仮にも《Diva》なんて付いてるんやからなんやそんな存在が有るんやろうとは思てたけど・・・。これさらっと重要なこと落としていったんちゃうか?」


タイトルにある《Diva》とはラテン語で〈歌姫〉のことを指す。β中には全くソレらしい要素は入ってなかったが、正式公開で重要なファクターになるんだろう。どんな要素なんだろうか。ワクワクしてくるな。


「今までストーリーらしいモンも紹介されてないし、これで明かされるんかな?何はともあれ、β組は開始3日前からキャラ作成出来るしそれまでもうちょい待とか。」


正式公開まであと1週間・・・。

第3話です。

運営太っ腹!

βテストは単なる無料でゲームできる期間じゃないよ?ってな話かな。

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